こんにちは。スギムーです。(@sugimuratakashi)
応援される人は「能力が高い人」や
「魅力のある人」ではありません。
それなりに能力が高い人というのは、自分で何でもしてしまいます。
つまり「自力」が高いわけですね。
ですが、一個人の「自力」なんてものはたかが知れています。
全能力を持ち合わせることなんて、不可能なんです。
だから、
人生や仕事がうまくいく人は「能力が高い人」ではなく
「他力を使える人」に他なりません。
- 自分より能力が高い他人なんてたくさんいます。
- 組織力のある他人もいます。
- お金のある人もいます。
自分で全ての資源を用意しようということが間違いなのです。
能力が高い他人にどれだけ協力してもらえるか?
他人のリソースをどうやってうまく活かしていくのか?
ということが、そもそも人生や仕事をスムースに成功させるテーマな訳です。
頑張って頑張って、自力を上げることから卒業して
他人に協力してもらったり、
他人の資源を活かせる人になる。
それが「応援される人」ということです。
では、「応援される人」にどうやったらなれるのか?
Contents
■応援される人とは、何かを応援している人のこと
結論から言いますが、精神論でも感情論でもなく
論理的に言って、応援される人というのは
「何かを応援している人」のことです。
人は、自分の代弁者を応援します。
「よく言ってくれた!」
「私も、そう思ってた!」
「どんどんやってほしい!」
ということですが、それは、自分の代わりに
『こいつはやってくれそうだな?』
と思うから応援するわけです。
応援される人というのは
「頑張っている人」「明るい人」「前向きな人」
というだけでは、条件はそろいません。
一番重要なのは、「自分と同じものを応援している人」だから
応援しよう、協力しよう、一緒に行動しよう
と思うわけです。
■応援される人とは「ルフィ」である
スギムーといえばワンピースを初回放送からリアルタイムで観ていることで有名ですが(知らん)
ワンピースの主人公「ルフィ」がいますよね。
ルフィは実は何もできませんよね。
- サンジみたいに料理は作れないし
- ナミのように航海術もできませんし
- チョッパーのように医療もできないし
- フランキーのように大工もやれない。
みんなの協力があって、ようやく冒険に出れるわけですよね。
他にもたくさんの協力者がルフィを応援して、旅を続けていますよね。
なぜ、みんなが協力するのか?といえば
ルフィが常に何かの問題を解決しようとしているからです。
誰かを助けるためにルフィは常に行動しています。
そのためのビジョンとして「海賊王になる」と言っている。
そこに共感する人が彼と共に行動したり、
協力したり、という構図が成り立ちます。
ルフィに限らず、多くの主人公というのは正義があり、
そこには誰かを応援する、助ける、解決する、
という行動指針を持っています。
リーダーのビジョンに人がついていく、
ということの本質は、そのビジョンが
協力者やファンが応援したいこと、解決したいこと、助けたい人
と重なる、ということにあります。
■なぜ応援される人になれないのか?
つまり、逆にいえば、「なぜ応援されないのか?」というと
「応援していることが不明確だから」
「何かを応援していることが伝わっていないから」
「応援していること自体に共感しないから」
「何も応援していないから」
ということです。
多くの人は「応援してください!」と言いますよね?
例えば、アーティストとして活躍したい人が
「頑張るので応援してください」
ということがよくあります。
でも、それでは無理です。
あなたを応援する理由がないのですよ。
それを勘違いして
- 「自分の魅力を高めること」
- 「自分の価値を高めること」
ばかり考えてしまうんですね。
それは一体、誰にとって価値のある魅力なんでしょうか?
自己満足ですよね。
魅力や能力などではなく、問われていることは
「そもそもあなたは、この社会をどう変えたいと思っているんですか?」
「そもそもあなたは、何を応援し、何を解決してくれるんですか?」
ということなんですよ。
そのビジョンが共有できない限り、
人は自分のメリットがあること以外に、
その人を応援することはないのです。
なーんにもできなくても、
そのビジョンと行動する気力さえあれば、他人は協力してくれます。
ビジョンがあれば、他力を使えるんです。
■応援される人の特徴
ということは、応援される人の特徴は
・何かを応援している
・何かを解決しようとしている
・誰かを助けようとしている
・それでいて、そのテーマが多くの人に共感されることであり
・そのことが多くの人に伝わっている状態
ということです。
応援したい、解決したいことが、
他の人たちと共有できる未来であって、
そして、そのことが他の人たちに伝わっていれば
自然と応援されるようになるわけです。
■応援される会社とは?
例えば、企業でも圧倒的にファンのいる会社がありますよね。
スギムーといえば、19年間のAppleユーザーとして有名ですが(知らん)
例えば、ベタなところでは、
アップル社は、めちゃくちゃファンがいます。
なぜ、ファンがいるのか?
・魅力的な商品があるから
・デザインがかっこいいから
・創業者がカリスマだったから
そういう理由でしょうか?
それだけで、ここまでアップル信者がいるでしょうか?
そうではなく、本質的にアップルは何かを応援しているわけです。
そこに、コアファンが形成されました。
何を応援していたかは、この当時の有名なCMメッセージでわかりますよね?
ーー
”クレージーな人たちがいる
反逆者、厄介者と呼ばれる人たち
四角い穴に丸い杭を打ちこむように
物事をまるで違う目で見る人たち
彼らは規則を嫌う 彼らは現状を肯定しない
彼らの言葉に心をうたれる人がいる
反対する人も
賞賛する人も
けなす人もいる
しかし、彼らを無視することは誰もできない
なぜなら、彼らは物事を変えたからだ
彼らは人間を前進させた
彼らはクレージーと言われるが
私たちは天才だと思う
自分が世界を変えられると
本気で信じる人たちこそが
本当に世界を変えているのだから”
ーー
クレージーな人を応援した。
それがクリエイターに支持され、クリエイティブ系のパソコン利用者はアップルの虜になった。
もちろん、CMの話じゃないです。
コピーの話じゃない。
こういうコピーだからファンが増えたとか、そんな薄っぺらい話じゃないです。
この哲学が根底にあるからこそ、
ああした製品が生まれ、
その全てが支持されているということです。
当然、最終的には、製品が支持されています。
■応援される人になる方法
「共感」というのは、非常に深いものです。
薄っぺらいものじゃない。
根っこの根っこに、
その会社が、そのお店が、その人物が、
何を支持するのか?
ということが、あるかどうか?なんです。
そこに基づいて、本当の本当に、
自分の商品サービスや、店作りや、
演出や、メッセージや、
その全てが、作られているのか?
それができているならば、
本当に、応援される人になれるでしょう。
応援される人は、
他力を使えるようになります。
どんどん買われるようになります。
どんどん紹介されます。
実現できるスケールが大きくなります。
どこかで、こうして語られるようになります。
それには、「応援してほしい」
という自分の都合を、押し付けるのをやめることです。
応援してもらいたいなら、
自分から応援することです。
あなたが本気で応援すること、
解決することは、一体なんですか?
小さくてもいい。
本物になりましょう。