寡占化とは?寡占化を知らないとビジネスが終わる件

こんにちは。スギムーです。(@sugimuratakashi)「寡占化」をご存知ですか?

労働者の収入は年々落ち込んでいます。
中小企業は物が売れずに厳しい経営が続いています。

これは一体、どう言うことなのか?
と言うことですが、
戦後から1994年まではモノの値段が上がり続け
1996年を境にモノの値段が下がり始めたからです。

1996年までは
買いたい人が多く、売る人が少なかった
だからモノの値段が上がり続けたわけです。
頑張るほど売上が上がった根性と精神力の時代です。

しかし、1996年を境に、
買い手よりも売り手が増えた。
だからモノの値段が下がり始めた。

つまり、日本は1996年を境にほとんどの市場は競争に突入したわけです。
これが「寡占化」の始まりです。

今回は「寡占化」とは何か?
寡占化市場の時代に中小個人が、どう言う戦略を取るべきか?の話をします。

■寡占化の意味とは?

寡占化、読み方は「かせんか」です。

危機感ある人は「寡占化」については今の時代の当然の認識ですが
おさらいのつもりでやっていきましょう。
知らない人は、根本的に現在の仕組みが分かっていない状態ですから
危機感を持って読み進めてくださいね。

寡占化の意味をwikiで見るとこんな感じですね。

ーー
市場の形態の一つで、ある商品やサービスに係る市場が少数の売り手(寡占者、寡占企業)に支配されている状態のこと。少数が1社だけである場合は独占、2社ならば複占という。なお、買手側が寡占の場合(買手寡占)も存在する。
出典:wiki
ーー

簡単に言うと、寡占化とは、市場の売上が数社で占められていることです。

「独占」と言うのは一社が一人勝ちをしている状態ですが
独占禁止法があるため、市場の半分を1社で占めることはできません。
よって、市場を一部の企業が占有している状態は
2社による複占、あるいは複数社による寡占と言うことになります。

問題は、日本もこの10年程度で
あらゆる市場が、大手数社で寡占化してきていることです。

■寡占化が起きるとどうなるのか?6つの傾向

では、寡占化が起きているとはどう言うことか?
どうなるのか?
と言うことですが、

簡単に言えば、大手数社に売上が集中し、
労働者の立場では、寡占企業に勤めていなければ、
給料は減っていき、残業など労働が増えていき
最終的には中小企業が減っていく。
と言うことです。

(1)競争時代はオーバーストア化し、支持人口が減少する

1996年まではモノの値段はずっと上がり続けました。
だから、誰がやっても売上は上がっていったわけです。
物価が10%、20%、年々上がっているわけですから
昨対比で1割上がっても当然なのです。

しかし、1996年以降はモノの値段が下がり始め、
何もしなければ売上が減っていくと言う状態になりました。

なぜそのようなことが起きたかと言えば、
人口に対して、売り手が増え続けているからです。

例えば、30年前、街の中にあった飲食店の数はどれくらいでしたでしょうか?
そして、現在のお店の数はどうでしょうか?
さらに、現在のお店はどこが出店しているお店でしょうか?

データで示すよりも、自分の記憶で考えても分かることですよね。

30年前は街中には個人店舗が少ししかなかったはずです。
例えば、レストランが市内に15店舗あったとしましょう。
市内の人口が3万人としましょう。

すると、1店舗あたりの支持人口は、2000人です。

しかし、現在の店舗数が100店舗になっていれば、
1店舗あたりの支持人口は300人しかいないのです。
1/7近くのマーケット減少が起こっているわけです。

実際にご自分の地域の自分の業種が、
30年前は何店舗あり、現在の競合数が何店舗なのか?
調べてみてください。

どの地域でも確実に店舗数が増加しています。
これをオーバーストア化と言うわけです。

アーティストの数や、アニメの数がどれだけ増えましたか?
今ではみんなが同じアニメを見ているとか、
みんなが同じ曲を歌っている
ということはないんです。
人口に対して、お店、商品が増え過ぎているんです。

店舗数が増えれば、1社あたりの客数が減るということです。

こうなると以下のことが起こり始めます。

(2)寡占化で価格が下がれば、中小個人は値段を下げられない

店舗数が多くなるから価格競争で値段が下がるわけではありません。

そこに大手企業が入ったことで、
市場を占有している大手企業が価格の決定権を持つのです。

大手企業は大量生産や仕組み化により
価格を落とすことに成功しています。
だから大手になるわけですが、
その価格で参入されるため、
周囲の企業もその価格を参考に値付けをしなければ
いけなくなります。

家電量販店に行けば10万円で買えるテレビを
小さい電気屋さんで15万円だして買う人はいないのです。

ですから、価格を下げざるを得ません。

しかし、中小個人では大量仕入や生産など
価格を落とす仕組みはないので、
値段が下げられない。
だから、有名店に客を持っていかれる。

と言うメカニズムです。

(3)寡占化で給料が下がる

そうなれば、従業員の給料はどうなりますか?
利益が出ないので、中小企業の従業員の給料は下がり続けます。

所得格差は政治の問題ではないのです。
経済の問題です。

政治家のせいにしていても給料は上がることはありません。
問題は、競争市場に突入していると言うことです。

「年々、平均の給料は上がっている」
といったニュースを信じていても、実際に上がっていなければ意味がありません。

自分の会社が競争マーケットから脱出し、
利益を上げなければ給料が下がり、労働が増えるという状態から脱出できません。

 

(4)寡占化の時代に頑張ると赤字になる

そうなると、中小個人は
「もっと頑張る」という行動をとりますが、
頑張るというのは、コストが上がる行為です。

商品点数を増やし、メニューを増やし、
やることを増やし、
残業をし、

ということをすればするほどコストが膨らみ、
そもそも客数がいない中で頑張っているわけですから
赤字が増える一方です。

まず、「今までのやり方を止めること」からはじめなければ行けません。

(5)寡占化市場の消費者のデメリット

消費者の視点から見ると、
モノの値段がどんどん安くなっているのでメリットがあるように思えます。

大企業がどんどん大きくなれば、
どんどんコストが落ちて値段が下がります。

ランチの値段は今や200円代で食べることも可能ですよね。

逆に言えば、値段の本質は
「勝っている企業が決める」ということなので、
市場によっては、値段がどんどん上がっていきます。

ざっくり傾向を見れば、大衆品はどんどん安くなり
高級品、趣味嗜好品、ブランドのある企業の値段は
上がっていってますね。

(6)大企業と中堅の合併でさらに寡占化は進んでいる

例えば、2016年の大企業のM&A、吸収合併の件数は2500件を超えます。
三越と伊勢丹、イオンとダイエー、
どんどん有名企業も吸収合併をしています。

大企業はさらに大きくなることで、
大量生産になり、ディスカウントできます。

そうなれば、中小企業は値段に対抗できなくなる、
さらにその中小のマーケットも取りに行ける。

大手企業はそういう動きをしているわけです。

ますます、寡占化していくのです。

■寡占化が始まった日本での中小個人のビジネス戦略とは?

ここまででさすがに
なぜ日本の経済が落ち込んでいるのか?
中小企業の倒産件数が年々増えているのか?
中小企業の従業員の給料が年々減っているのか?
年々、残業が増えているのか?
なぜ客数が減ったのか?

分かってきたかと思います。

日本は今や競争に入り、
その勝敗がすでに表面化し、
一部の企業が寡占化状態にある、ということです。
今更の話ですが。

大手企業は原理原則に従い、
それを活用して拡大しましたが、
中小個人は「大手と同じことをしてはいけない」
ということを信じて、
反対方向に走り続けた結果です。

成功している企業と本質的には同じことをしなければいけないに決まっています。

では、今からできることは何か?
と言えば、常に言っているように
「競合不在のマーケットに入る」
ということしかありません。

現在、寡占化によって、
魚がいないところで釣りをしているわけです。
普通なら、釣り場を変えますよね?

なのに、「釣り方」「売り方」ばかり勉強していても
意味がないのです。

マーケティングを理解して、市場を把握し、
自社のリソースを市場に対して、加工することで
付加価値を生み出す必要があります。

小さくても本物を作っていきましょう!