「音楽をやっていますが、お金になりません。」エンタメやアートをビジネスにするには?

こんにちは。スギムーです。

今回は、音楽家・アーティスト・作家など、
芸術系分野のビジネスの話です。

このような質問をよくいただきます。

<質問>

音楽をやっていますが、お金になりません。

音楽はビジネス系と異なり、
困っている相手をサポートするということは
当てはまらないと思い、
どのように考えていけばいいのかわかりません。

 

こうしたご相談もたくさんいただいています。
ご連絡いただいた方、ありがとうございます。

まず、いまさらですが
僕は出身が音楽系なんですね。
音楽生まれ、IT育ちです(笑)

最大手レコード会社で顧問コンサルタントとして
有名アーティストのマーケティングを
担当していたこともありますし
音楽業界のマーケティング構造改革にも携わりました。

というわけで、それなりに詳しいとは思います。

が、まず、音楽アーティストの人で
音楽ビジネスを学びたい!

というモチベーションがあるならば、
国内で最も最適な場所を紹介したいです。

エイベックスの元取締役であり、
浜崎あゆみさんなどのマネジメントをしてきた阿部元博さんが、
ビズミューという音楽ビジネスのオンラインスクールを
やっていますので、そこで学んでください(笑)

事前に言っておきますが、僕のクライアントさんです。
ですが、ひいき目なしに、オススメできる内容ですし
これほど実績のある方から学べる場は他にない上に、
専門学校で年100万とかですけど、
たった月5000円でそれ以上の実践的な手法を学べます。
しかも、今なら阿部さんに直接相談する機会もあるようです。

では、以上です!

ってわけにはいかんね(笑)

さて、まぁ僕なりの見解も話していきます。

結論から言うと、

「成功の基準を持った方がいいですよ」
「アートもビジネスですよ」
「会社に所属しても意味ないですよ」
「作品を売るよりファンを増やさないといけないですよ」

の4つです。

■成功の基準

よく、芸術系分野の方は同業者で成功している人を見て
自分も同じように活躍したい、
と言った考えを持つ方がいます。

で、成功の基準ですが、

  • 「テレビに出ている」とか
  • 「大きなフェスに出ている」とか
  • 「雑誌に出ている」とか
  • 「知名度がある」とか
  • 「CDを出している」とか
  • 「会社に所属している」とか

そういう基準を持っている人がいるのですが
ここはよく考えてもらいたい。

実は、テレビに出ていても
CDを出していても
全然、収入になっていない人はたくさんいます。

まぁ収入はマネジメント会社に所属しているうちは
給与は保証されるんですが
それは契約期間だけであって、
その期間中に会社の基準値で売れていないと
契約終了するんですよ。

それにメディアに露出しているというのは
超有名アーティスト以外は
むしろ売れていないから
宣伝するために出していたりする
わけで
メディア露出しているから売れているとも限らない。

逆に、全然、露出していなかったり、
会社にも所属していなかったり、
という人でもガンガン稼いでいる人もいますよ。

だから、自分がどういう状態で成功したいのか
は考えたほうがいいです。

ずっと活動できればいいのか?
メインストリームでたくさんの人が関わる
大きなプロジェクトをやりたいのか?

これってだいぶ違いますよ?

それに、自分が参考にしている同業者は、
本当に成功しているんでしょうか?
ということですね。

一つの成功の基準としては
「自分で自分のビジネスをコントロールできている」
ということは共通すると思います。

つまり、自分で集客しようと思えばできるし、
自分が売ろうと思った数だけ商品が売れていく
という状態ですね。

その状態にある人は、幸せに好きなことができていると思います。

で、それが「ビジネス」ということ。

■アートもビジネスも同じ

それから、
ことアートや音楽や作家やエンタメ系、アパレル系など
クリエイティブな職業になると、

「自分たちは普通のビジネスとは違う」

という人がめちゃくちゃ多い。

こういう発想は自分も周囲も不幸にしますよ。

アートもビジネスですし、
ビジネスもアートですよ。

同じです。

人は自分が幸せになるために生きているわけで、
自分を幸せにする行動をするわけです。
むしろ、そういう行動しかとれません。

なので、幸せにしてくれるものにお金を支払うのです。

幸せになれるものというのは

「自分の悩みが解決するもの」です。

ビジネスというのはどこまでいっても
問題解決で、
エンタメもアートも、
人の悩みや欲求を解消することに利用可能だから
買おうという人がいるわけですよ。

ピカソは「アートは武器である」
と言ってますが、
スペイン内戦へのメッセージであったり
平和のメッセージであったりを
独自に表現したことで、多くのファンがいるわけですよね。

今ヒットしている楽曲やアーティストを見ても

・こういう人が
・こういう時に聞くから(使うから)
・こういう感動が生まれる(価値がある)

という用途がありますよ。

言語化しにくいものはあっても、
ニーズ・ウォンツを「満たしていない」ものは
ヒットしているものの中にはないです。

そういうと
「客に媚びている」
「ダサい売り方」
のような、マイナスイメージを持つ人も多い。

だけど、すごくオシャレでクリエイティブなものだろうと、
尖ったものだろうと、
確実にニーズ・ウォンツを満たしていますし
対象者が存在します。

だから価値があると思われるわけで。

例えばアパレルで言えば
めちゃくちゃハイブランドみたいな
オシャレな新しい国内ブランドで
売れているところを見ると、
やっぱりニーズを満たしているから人気になっている。

例えば、
D2Cでやることで価格を抑えて、
モード系の価格のブルーオーシャンを取っていたり、

そのジャンルのその価格帯の中で
サイズのブルーオーシャンを取っていたり、

結局は、ニーズがあるけど供給されていない分野
やっているからお客さんも買う必要が生まれるわけで。

オシャレでクリエイティブな分野だろうと
関係ないですよね。

逆にオシャレなのに全く売れてないものもありますよね。
それはニーズを無視しているからですよ。

そうした、世の中が求めているものと
自分のやりたいことを合致していく
のが
ビジネスじゃないですか?

ですから、ビジネスもアートも同じ。

ビジネスもアートも、

みんなが気づいていない問題に気づいてもらい
解決策を提案するもの

だと言えると思います。

ビジネスは現実的な解決を、
アートでは精神的な気づきを与えてくれるものです。

それがないビジネスやアートは
どんなに表面的に素晴らしく見えても、間違いなくうまくいきません。

それを計算でやっている
賢いクリエイターも多くいますし、
偶発的に注目されたという場合もあるでしょう。

ただ後者の場合は継続的に活動できるかは
運任せなところがあります。

天才と言われている人も
実はビジネスの
外してはいけないポイントを押さえているということです。

例えば、世界的芸術家の村上隆氏はだいぶ前に「芸術起業論」という著書の中で、「自分をブランディングして作品の価値を上げる」ということの重要性を語っています。

これはマーケティング本ですし、マーケティングの基本的な考え方を芸術かも取り入れていることがよくわかります。

ビートルズよりも稼いでいたと言われるグレートフルデッド(個人的に好きなバンドの一つです)もマーケティングをやっていたと分析されている書籍もあります。

米津玄師さんも、「センスやオリジナリティー」と言った曖昧なものを否定し、分析によって作り上げていく過程を肯定されています。

まぁ、何れにしても、売れている人というのは、感覚やセンスで偶発的な機会を待っているわけではなく、積極的に計画的に行動して行った結果ということだと思います。

■クライアントワークかブランドになるか

で、まぁここまでで

とりあえず有名になったらいいということでもなく、
クリエイティブな分野も論理的なビジネスの世界で
構成されているということが納得いただけたかな、、
どうかな。

で、この手の分野で仕事にしていくには
2種類あるかと思います。

・頼まれ仕事をするか?
・自分の作品や自分自身を商品にするか?

です。

「他者が使うものを作ってあげる」というのが
クライアントワークです。

「〇〇を作ってください」

という依頼に応えて、
いくらか報酬をその都度もらう。
というものですね。

例えば、洋服の工場が
他のブランドの依頼で服を作る
というのはクライアントワークです。

デザイナーが企業に頼まれて
デザインをする。

楽曲を作ってくれと言われて作って報酬をもらう。

こうしたものがクライアントワークです。

 

後者は、自分のファンをつけて、
ファンに対して、自分自身という商品を
提供していく形ですね。

自分が「ブランド」になるということです。

例えば、洋服の工場が自社ブランドを立ち上げて
ファンをつけて、ECで販売するということ。

自分が作った曲を自分のグループで演奏して
活動の中でファンをつけてビジネスにしていく。

そんな感じですね。

 

で、どっちがいい、ってこともないです。

正直、クライアントワークを
下請けのように仕方なくやっている人が大半ですが

クライアントワークも
価値が高いと、ブランドになります。

ただの美容師さんと、
カリスマ美容師の違いです。

例えば、「君の名は」の新海誠監督は、劇場版の長編アニメでヒットする以前から、企業のテレビCMのアニメーション制作をしていますが、圧倒的な作品ですよね。

 

どっちでもいいので、

「どういう形ならやっていけるのか?」
ではなく、

「どういう形でやっていきたいのか?」

の方が重要だということです。