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仕事ができる人は仕事を断る|ブラックペアン渡海に学ぶ仕事ができる人の特徴

こんにちは。スギムーです。

中学生の息子氏が「ブラックペアン」という医療ドラマにハマっているので、一緒に見ています。

主人公は「オペ室の悪魔」の異名を持つ、嵐の二宮くん演じる渡海一郎という天才医師なんですが、彼はとても仕事ができます。

その能力が最大に発揮されたと感じたのが、第4話。

成功率が5%という難しい症例の少女の手術を、スナイプという機械を使って手術するという方針を上司が決定するのですが、その執刀医を任された渡海は、指示に従わず、執刀医を断ります。

もちろん命令を断った渡海を上司は許さず、処分を下すのですが、なぜ、今まで手術に失敗したことがないという天才の渡海は、執刀医の話を断ったのか?ここが最大のポイントです。

この回のストーリーから、仕事ができる人・ビジネスがうまく行く会社の「種明かし」をしていきたいと思います。(話の便宜上、一部ネタバレします)

よくある「仕事ができる人の特徴」のような、「段取り上手」「コミュニケーション上手」レベルの「できる人」ではなく、本当の意味で結果を出せる人というレベルで解説して行きます。何せ、渡海先生は天才なので。

第4話のあらすじはこちら。

ーー
スナイプを使った手術が成功したことで、東城大ではスナイプを大量に導入する方針を固める。高階(小泉孝太郎)はスナイプに関する論文を着実に進めていたが、論文の最後に記す研究の最高責任者の名前をどうするか、悩んでいた。この論文が外科学会理事長選の行方を左右するとあって、論文が掲載される日本外科ジャーナルとの太いパイプを持つ佐伯教授(内野聖陽)と帝華大の西崎教授(市川猿之助)による闘いは、最終局面を迎えていた。

そんな時、高階は帝華大時代に担当していた僧帽弁閉鎖不全の子供の患者を東城大に転院させる。血液が固まりにくい症状で出血を伴う手術は不可能ということもあり、高階は佐伯教授にスナイプ手術の実施を頼み込む。佐伯教授は渡海(二宮和也)を執刀医に指名。ところが、あろうことか渡海は指名を断ってしまう。それどころかスナイプ手術に舵をきった佐伯教授を厳しい言葉で攻め立て、そばにいた世良(竹内涼真)も止める術がない。ついには、佐伯を激怒させてしまう。渡海は今後の手術に一切関わらないよう言い渡され・・・。

公式サイトより引用
ーー


■仕事ができる人は仕事を断る

渡海が指導している研修医が、「なぜ渡海先生は執刀医を断ったりしたんだろう?今まで手術で一人も死なせたことがないって言ってたのに」というのですが、そこに居合わせた新人看護師が「・・だからじゃないですか?」と言うわけです。

どう言うことかと言うと、彼が仕事を断った理由は「その方法では誰がやっても失敗するから」なわけです。

渡海が断った手術を、高階(小泉孝太郎)が引き継ぐのですが、何度シミュレーションをしてもうまくいかず、「自分には技術が足りない!」と絶望します。

そこでもう一度、渡海に頼むのだけど、渡海は「そもそも、そのスナイプじゃ不可能なんだよ」と、方針そのものの問題点を話します。

どんな天才だろうと、方針が間違っていたら技術でカバーすることは不可能なわけです。

だから、仕事ができる人というのは、依頼された方針そのものに問題があるならば、その方針では依頼をそのまま引き受けることはないということ。

それがいくら上司が言ったことだとしても、「無理ゲー」をさせられていたら、うまく行くわけがないのです。だから断ったということ。

・売れない商品を「売ってこい」と指示される
・売れない方法で「売ってこい」と指示される
・売れない相手に「売ってこい」と指示される
・売れない場所で「売ってこい」と指示される

無理な方法で取り組めば、どんな天才でもうまくはいきません。

■仕事ができる人は最初の判断を誤らない

つまり、仕事ができる人というのは、「腕がある」ということだけではなく、『最初の方針の判断ができる』ということが最も重要なわけです。

例えば、コンサルタントで言えば、「集客ができないんです。どうやったら集客できますか?」という依頼に対して、そのまま集客方法を教えて実施するというのは、うまくはいきません。

そもそもその「集客をすべき」という判断が間違っている可能性があるからです。

もしかしたら、利益が上がらないのは「商品が売れないから」かもしれませんし、「リピーターを獲得するだけの商品品質がないから」かもしれませんし、商材や業態そのものが競合が多すぎて需要がないのかもしれませんし、別の根本的な問題がある可能性があります。

その根本的な問題を放置して、表面的な課題を解決したとしても、別の問題が生まれるだけですし、表面的な問題すら解決しない可能性の方が高いわけです。

だからここは、「その方針ではなく、問題はここにあるので、こちらを最初に改善してから集客を行うという方針であれば、お話はできますよ」という回答が本来でしょう。

それでも「集客を!」という場合は、お互いのためにバッサリと断るべきなのです。

成功率を上げるためには、「自分の腕をあげること」ではなく、「最初の方針を間違えないこと」こそが最も重要なわけです。

■仕事ができる人ほど準備を重要視する

その局面をどうやって渡海が打破したのか?ということも仕事ができる人を語る上で重要な要素を含んでいます。

彼は、執刀医を断ったことで、上司から処分を下されて「手術に関わるな」と命令されます。

その間、彼が何をしていたかというと、「新たな方針」を探っていたわけです。

スナイプでその手術をすることは難解すぎる。成功確率は5%。どんなに腕のある自分がやってもうまくはいかない。

その現状がわかった上で、「じゃあどうするか?」という次のステップに目を向けます。

彼はそのスナイプの設計図を極秘裏に入手します。

そして、今回の手術する患者に対して、そのスナイプの設計上の問題を発見して、別の手術の方法を考えていたわけです。

「段取り八分」という言葉にあるように、仕事ができる人は、このように情報を集めて、準備をします。むしろ準備が全てなのです。

方針を固めるために、情報を集めて様々な方針を検討し、あらゆる根回しや、段取りをしていきます。

手術の本番は一瞬なのです。

ビジネスも、結局のところ、最初に決めた戦略、ビジネスモデル、商品、集客の企画など、準備段階で全てが決まっているのです。スタートしてからは計画を実施するだけにすぎず、始まってからアタフタしても意味がないのです。

■仕事ができる人は「温故知新」を知っている

渡海が考えた新たな方法は、古いアナログな手術方法であるカテーテルを使い、その先端にスナイプをくっつけるという、スナイプを改良する方法を提案しました。

渡海は「前に進むだけが医療じゃない」と、最先端テクノロジーだけに頼ろうとして、患者の命を救うという本質的な目的を見失っていることを警告します。

「温故知新」というのは、「昔のことから新しい知識を学ぶこと」を言いますが、何事も基本が重要ですし、古き手法にも強みがあります。

仕事ができる人ほどこのことがわかっているわけです。

例えば、ビジネスなら「スマホがー」「SNSがー」「LINE@がー」「情報発信がー」「インフルエンスがー」「ブランディングがー」「AIがー」と、新しいコンセプトやテクノロジーにばかり目が行く人が多いです。

しかし、結局のところ、ビジネスは基本である「需要と供給」が全てなわけです。

・市場調査による指示人口の算出
・顧客のTPOS(いつ・どこで・どんな場合に・誰が)が考慮された業態
・購買者数と購買頻度による商品の選定
・利益を出すためのビジネスの計算式
・紙のチラシ

といった、アナログなことこそ基本であり、それさえできてもいないのに最新テクノロジーで結果を出すことは不可能に近いわけです。

「紙のチラシをやりましょう」というと「そんな古い手法、効果なんてあるんですか?」という人がいたりしますが、チラシで効果が出ないのならば、そもそも需要がないビジネスをしているに過ぎません。手法の問題ではなく、基本ができていないことこそが問題なわけです。

ケースバイケースで、古いものも新しいものも応用して行く、新しい手法も開発して行くという柔軟さが、仕事ができる人にはあります。

■仕事ができる人の考え方

なぜ渡海先生は、このような思考に至ることができるのか?

それが、このブログでよく登場する「クリティカルシンキング(批判的思考)」という思考法です。
クリティカルシンキングは、物事に対して客観的に、「そもそも何が目的か?」「思い込みはないか?」と、矛盾点を様々な角度で検証して行く態度です。

渡海先生はまず、上司の「スナイプで手術をする」という判断そのものを批判します。そのやり方でそもそもうまく行くのか?と、上司にすら疑問を投げかけました。

さらには、誰もが疑わない、スナイプという完成された機械に対しても設計図を取り寄せ、機械を分解し、構造上の問題点を発見していきます。道具そのものの前提を、疑うわけです。

さらに、スナイプの手術方法そのものも前提から疑い、患者を救うために最善の方法として古い手術法から新しい手術方法を考案します。

安易に周囲に同調せず、全て、「前提」を疑ったのです。

権威ある上司である教授の判断も、完成された機械も、その機械の使い方そのものも、全てを疑い、ひっくり返して行きました。

これはまさにクリティカルシンキングの態度なわけです。

■仕事ができる人の種明かし

なぜ仕事ができる人は仕事ができるのか?

その種明かしは、「そもそもうまく行く方法で取り組んでいるから」ということです。

なぜ、勝てる人は勝てるのだろうか?

それは、最初から勝てる方法で取り組んでいるからです。

スキルがすごいだけでも、ノウハウを大量に持っているだけでも、行動力があるだけでもなく、もちろん、ポジティブであるとか、リーダーシップがあるとか、マインドがどうこうという精神論だけでもなく、

最初からうまく行く方針で仕事をする。
そのために、準備をめちゃくちゃする。

これこそが仕事ができる人の、仕事ができる所以なわけです。

マジックは必ずタネがあります。

見事な、奇跡のような仕事ぶりであればあるほど。

パーフェクトな結果を出せる人ほど。

裏にタネがあるのです。

当たり前になっている前提を疑い、誰がやってもうまく行く方法を見つけ、成功確率を格段にあげて行く、トライアンドエラーで微調整をして行く。といった、最初のスタンスで決まるわけです。

無理ゲーに対して、腕を上げて解決しようとしたり、もっと頑張るという根性論で解決しようとしたり、しないということ。

無理ゲーからイージーモードに移行するために悪戦苦闘する。

そんな本当の意味で患者のことを考えている渡海先生は、批判的態度によって、上司にも同僚にも嫌われる「オペ室の悪魔」なわけですが、最後は必ず患者を救ってくれます。

■仕事ができる人になるには?

仕事ができる人というのは、コミュニケーションが上手、無駄がない、と言ったスキルだけの話ではなく、以下の点によって成果の大きさが変わってきます。

・そもそも取り組んでいる方針が合っているかどうか?
・当たり前を疑えるかどうか?
・手法より目的が優先されているかどうか?

・上司と疑問を話し合える関係かどうか?
・自分の考えややり方に柔軟な態度があるかどうか?
・基本をおろそかにしていないかどうか?

よく「仕事ができる人は余裕がある」「忙しくない」と言ったことが挙げられますが、それは上記の本質的なことに取り組んでいるからこそ、無駄なことをせずに済み、結果として「余裕がある」ように見えているだけなのです。

「スケジューリングがうまい」と言ったことでは、そもそもやっていることの方針がよくなかった場合、なんの意味もないのです。

渡海先生も、いつも寝ていますが、重要なことしかしていないからこそ、余裕があるわけですね。

まず、現状のやり方では成果が出にくいのであれば、「more(もっとやる)」ではなく、「Change(やり方を変える)」ことからスタートです。

無理ゲーの手術に対して、「自分の技術が足りない!」と、もっともっと頑張ろうとする高階先生ではなく、「そもそも・・」と簡単にうまくいくように別の手法を考える渡海先生になりましょう。

 

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