戦略・ビジネスモデル

事業計画の立て方は「改善・改革・革新」の3つから

こんにちは。スギムーです。(@sugimuratakashi

ビジネスをやっている人は、年末年始に目標を立てるということをしますが、気持ちを新たに精神論で「今年は目標〇〇万円!」と言っていても、翌年の年末年始も同じことを言っている可能性が高いです。

「なりたい自分」をイメージしてビジョンボードを作っても、行動計画をタスクリストまで立てようと、数値化まで目標化しようと、これを間違っていれば目標は意味をなしません。

「考えるときは考えるポイントを間違えないこと」が最も大切です。

自分が、次の3つのどこに課題があるのか?
短期的にすべきこと、長期的にすべきことは何か?

その考えるべきポイントは「改善・改革・革新」の3つにあります。


■「改善・改革・革新」の違いとは?

新たな年を迎えるには、「事業計画」が必須です。
今年は何をするのか?という計画がなければ、ただ1年、ルーチンをして過ごすことになります。思いつきで動いていれば、昨年からの成長は一切ないでしょう。

事業計画を立てるには、自社の改善・改革・革新のポイントは何かを知っているかどうかで決まります。

(1)改善とは何か?

「改善」とは、「現状を肯定した上で、改良を行うこと」
期間は1年以内に完遂する短期計画です。

現状の商品、提供方法、マーケティング施策などを良しとし、さらに良くなるようにすることが「改善」ということです。

基本的に利益を上げることが事業の目的ですから、以下の点を改善することを指します。

<数値の改善点>
・コストの改善
・販売客数の改善
・顧客単価の改善
・利用回数の改善

「どの数字を改善するのか?」という戦術の改善です。

自社の問題は、「客数」なのか?「客単価」なのか?「リピート数」なのか?あるいはコストの改善の余地があるのか?を検討し、その数字の改善のために何をするのか?が、1年間の短期計画になります。施策導入から1〜3ヶ月で効果が出て、6ヶ月で施策を完了し、1年以内に定着化させていくことです。

また、上記に付属して、そもそも顧客満足度に問題がある場合は、「商品サービスの改善」「オペレーションの改善」と言った、数値化しにくい改善点もあります。これらは人材の育成の関する問題である可能性もあるでしょう。

こうした改善で、売上高で言えば、1.1倍〜2倍程度の改善を行うのが「改善」です。
これは現場責任者と現場により実施をして行きます。

(2)改革とは何か?

「改革」とは、「現状を否定した上で、今の形を壊すこと」
つまり、イノベーション。
期間は1年〜3年の中期計画です。

現状の商品サービスや、やり方を否定し、現状のビジネスの形を壊していくことが改革ということです。現状がどん詰まりのビジネスであれば、改革を中期的に取り掛かる必要があるわけです。

改革のポイントというのは以下のようなものが挙げられます。

<改革するポイント>
・組織の変更
・需要のあるブルーオーシャン市場への変更
・利益の出るビジネスモデルへの変更
・売れる商品サービスへの変更

ビジネス自体は同じ市場とは言え、今までとは全く違う営業方法をとったり、異なるニーズへのアプローチを発見したり、利益が出るような計算式のビジネスモデルに変更したりと、今までの常識を打ち破り、全く異なる方法で業績をあげて行きます。

例えば、地元の酒屋さんが、スーパーマーケットに顧客を奪われているという現状に対して「改善」を施しただけでは大きな変化はありません。であれば、卸売の販路である居酒屋さんなどを開拓するのに、最も適した地域に営業をしていく、という大きな営業方法の変更が必要なわけです。

こうした改革により、数年後に10倍〜の圧倒的な業績改善を行うことが「改革」です。
重役から現場管理者の間で進行して行きます。

(3)革新とは何か?

「革新」とは、「現状の事業から次の業態へ転換すること」
簡単に言えば、業態転換です。
事業の撤退を視野に入れた、5年〜10年の長期戦略のことです。

現状のビジネスが永遠に続くことはありません。いまのビジネスが順調な段階で新たな業態を発見し、計画をスタートしていく必要があります。

<革新のポイント>
・新業態のリサーチ
・新規事業の計画
・資金、人材の調達

戦略というのは「どの市場に対して、どのような業態・商品で参入するか?」という方向性をさしますが、その戦略を変更することが革新ということです。

革新はトップが単独で決定していくものです。長期に渡って、次に乗り換えるビジネスの計画を持っている必要があるわけですね。

■自分の問題は「改善・改革・革新」のどこにあるか?

ここまでの話で「改善・改革・革新」とは抽象的なことではなく、具体的になんの部分を変えるのか?という「考えるポイント」であることがわかると思います。この考えるポイントがズレていれば、何をしてもうまくはいかないでしょう。

現場レベルでは「改善」を行い、重役間では「改革」を行い、社長は「革新」を行う。
一人ビジネスであれ、これらを意識した計画がなければ、時間経過を無駄に過ごします。

短期〜長期。
それぞれ同時進行で計画がなければいけないのです。

まずは、自分が改善の段階なのか?それとも改革の必要性に迫られているのか?長期目線では、どのように革新していくのか?という大枠の計画を持ちましょう。

具体的な数値が伴う行動計画に落としていくのは、それからですよ!

 

無料メルマガはこちら

サービスはこちら

noteマガジン「コンサル型個人ビジネスの教科書」はこちら





良い記事だったので投げ銭する


いいね!をして
更新情報を受け取る

Twitter でTakashi Sugimuraを

関連記事

  1. 戦略・ビジネスモデル

    寡占化とは?寡占化を知らないとビジネスが終わる件

    こんにちは。スギムーです。(@sugimuratakashi)「寡占化…

PROJECT

ソウルワークnote

 

音楽ビジネスアカデミーBizMu

 

BOOK

魂の音楽ビジネス構築術: 世界観を作って熱狂的ファンを作る音楽アーティストの次世代ビジネス

おすすめWPテンプレート20選

NEW ENTRY

RECOMMEND

  1. 戦略・ビジネスモデル

    孫子の兵法の意味とは?名言集13篇まとめ|ビジネス活用をわかりやすく解説
  2. 起業

    怪しい高額な起業塾・セミナーは詐欺?効果があるのか裏側を暴露
  3. マーケティング

    通販サイトの商品撮影 | ネット通販で売上40倍になった話
  4. マインドセット

    先生がいくら稼いでいてもその顧客に結果が出ていなければ意味がない
  5. 戦略・ビジネスモデル

    稼げないビジネスの3つの壁
PAGE TOP