戦略・ビジネスモデル

仕事の目標設定「SMARTの法則」は時代遅れ。具体例を紹介

こんにちは。スギムーです。(@sugimuratakashi

年末年始は1年間の計画を立てる人が多いですよね?でも、去年の目標、ちゃんと達成しているか?というと、立てた目標も忘れてしまっていたり、というのはありがちです。

目標設定というのは単に心機一転で「抱負」を持っていても意味がありません。目標の立て方というものがあるわけです。一般的に目標を立てるに当たって、国家やコンサルなんかが使うフレームワークに「SMARTの法則」というものがあります。

ただ、SMARTの法則だけでは足りていないので、今回はその考え方を紹介します。年初めということもあるので、ここでしっかり目標を立てて行ってくださいね。


■仕事の目標設定はSMARTの法則で立てる

目標設定というのは以下の基準を満たしている必要があります。

S: Specific (具体的である)
M: Measurable (測定可能である)
A: Agreed upon (同意できる)
R: Realistic (現実的である)
T: Timely (期限がある)

「目標」と言えるものは、具体的かつ、数字として測定可能であり、自分が納得して取りかかれるものであり、成果に基づく現実的なものであり、期限が数字で決まっていること、です。

「今年は痩せる!」みたいな曖昧な目標を持っていても基準がないので、具体的にどういうことをするのか?どのくらいの体重・体脂肪率にするのか?それはやりたいと思えるのか?ゴールに基づいて現実的に可能なことのか?何月何日までにやるのか?という具体性を持たせるわけですね。

その実行プランを、スケジュールに落として、大きい目標を、1ヶ月区切り、1週間区切り、1日区切りで小さい目標に置き換えて行動ベースに落とし込むわけです。そうすれば、時間が経過すれば、淡々と行動計画を実行するだけでゴールまでたどり着けます。

■目標設定が難しい理由

ただ、目標の立て方はそれで構いませんが、そもそも目標に掲げていることが間違っていたり、と、目標設定という行為そのものはめちゃくちゃ難しいのです。

「これをやる!」という「これ」のやり方が間違っているかもしれないし、そもそも「これを解決するためにこれをやる!」ということですが、その解決すべきポイントが間違っていたり、と、一箇所ずれてしまえば、何も意味のない目標設定になってしまうわけです。

例えば、「料理教室をやっているけど、売り上げが上がっていかない」という問題を抱えているとしましょう。そこで、「今年はブログで集客をする!」という目標を立てたとします。多分、この時点で間違いですからね。分析しないと状況がわからないはずですから。

よくある間違えポイントは

  • 問題を把握できていない(分析ができていない)
  • モチベーションがない目標を立てている
  • 数字的根拠に基づかない精神論、根性論の目標である
  • 目標を実行する時間がない

という間違いが多いでしょう。

なので、SMARTの法則だけでは検討すべきポイントが全然、足りないのです。

■目標を立てる前に考えるべき4つのこと

(1)モチベーションを保てる「ビジョン」に基づいているか?

目標が達成できない理由の一つに「感情」があります。
気が進まない目標では達成する以前に、取りかかれないでしょう。

自分自身の欲求が満たされていない状態であれば、「自分の1年後のビジョン」に対して、「最高の状態」「最悪な状態」を詳細に思い描いて、「飴と鞭」を自分に与えることが有効です。

例えば、「これを達成すれば、1年後、どんないいことがあるか?」ということをリストアップします。逆に、「今のままだと、1年後、どんな悲惨な状態になり得るか?」ということを、予測できる事実を羅列していきます。

<最高の状態>
・これを達成すれば、1年後どうなっている?

<最悪な状態>
・これを達成しなければ、1年後どうなっている?

次に、自分自身の欲求が満たされているような人であれば、「自分の1年後のビジョン」では努力できない可能性が高いです。その場合は、「自分が目標を達成する未来、どういう人が増えているか?」というビジョンを持つことです。

仕事であれば、自分のお客さん、周囲の人など、関わる人がたくさんいます。そして、自分が社会に対してどういう問題意識を持っていて、どういう人が増えればいいと思って仕事に取り組んでいるのか?ということがビジョンになるわけです。

<社会のビジョン>
・社会に対して何が問題だと思うか?
・それに対して、どういう人が増えればいいのか?

こうしたビジョンを持つことで、自分が頑張る理由を持つことができます。

(2)「逆算思考」でゴールから逆算した目標か?

目標設定が間違う理由の一つに、「ゴールから逆算された目標ではない」ということがあります。

「顧客数〇〇名目標」
「ブログを始める」
「売上〇〇万円目標」
「商品点数〇個に増やす」

と言った目標が、そもそもどういうゴールに向かうための目標なのか?ということです。

・ゴール:月利100万円

・粗利1万円×100名

・現在30名不足

・目標:新規30名獲得
・具体策:新規入会キャンペーンの立案

ゴールから考えることで外しにくい目標を立てることができます。

(3)「改善・改革・革新」の自分はどの段階にいるのか?

もっと言えば、目標設定を逆算で考えるにしても、考える方向性が間違っていれば目標設定は無意味になります。

ビジネスで考えるべきポイントというのは「改善・改革・革新」の3つしかありません。

自分が、現在、今のままより多く販売すると言った改善段階なのか?
それとも今のやり方や形をぶち壊して全く別のアプローチに迫られている改革段階なのか?
それとも今のビジネスから次のビジネスへの乗り換えを考える革新段階なのか?

と言ったことで、目標の方向性そのものが変わっていきます。
もちろん、その3つを同時に進行するのが理想的です。

(4)やめるべきことにより「時間」を捻出する

最後ですが、目標が実行できないのは、「時間がない」からですね。

「これを始める!」という人は多いですが、始めるだけなら簡単なんですよね。実行できなきゃ意味がない。なぜ実行できないか?と言えば今やっていることをやめないからです。

「この目標を今年はやる!」というなら、その実効にかかる時間はどの程度か?その時間を捻出するために、やめるべきことは何か?ということを決めなければいけません。

■目標設定のまとめ

目標設定をするには、

  • 現状を数字で把握する
  • 問題を明確にする
  • 「改善・改革・革新」のどの段階なのかを分析する
  • 逆算思考で考える
  • モチベーションが保たれるビジョンを明確にする
  • やめることを決める

その上でSMARTの法則に沿って目標化をしましょう。

S: Specific (具体的である)
M: Measurable (測定可能である)
A: Agreed upon (同意できる)
R: Realistic (現実的である)
T: Timely (期限がある)

では、休み中に取り掛かっていきましょう。

 

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