月収100万円の目標では月収100万円になることがない理由

こんにちは。スギムーです。(@sugimuratakashi

「月収100万円が目標です」
という人が多いです。

実際、月収100万円になっても税金もありますし
大して世界は変わりませんが、
ましてや「月商」100万円では、経費もありますし
手残りはかなり少ないわけですが、
なぜか多くは月収・月商100万円が目標です。

しかし、そこに届かない人というのが大半のようです。

起業したりフリーでやっていて
収入が100万も行っていない場合は
多くは無理ゲーに陥っています。

が、それ以前に
月収100万円を目標にしても
そこに届かない理由があるのです。

■月収100万円すら届かない理由

月収100万円の内訳はなんでしょうか?
という話です。

その月収100万円は自分の収入の目標ということでしょう。

ということは自分のための収益なので、
自分の責任において
自分で100万円を稼がないといけません。

しかし、

自己資金でスタートして
自分で商品を用意し、
自分で100万円は稼げる業態を作り、
自分でサービス提供の仕組みを用意し、
自分で集客の仕組みを作り、
自分で顧客対応をする

ということの全てを一人でゼロから作れますかね?
作れないからできないんですよね?

ということは人の手を借りないといけません。

自分の収入のためのビジネスを立ち上げたい、
しかし、自分一人では立ち上がらない。

これが問題なのです。

■月収100万円の目標では資金は集められない

例えばお金です。
ビジネスにはお金が必要です。

自分だけで用意できるお金はたかが知れています。
つまり、出資者が必要です。

出資者というのは、夢のあるビジネスに投資をします。
それは社会の問題解決になると思うから
自分も儲かるという計画があるから、投資します。

果たして、

「私の収入を100万円にするためのビジネス」

に、出資者が出資しますか?
ってことです。

しないです。

夢が小さすぎます。
目的が自己中心的すぎます。
だからお金は集められません。

ということは少ない自己資金で、始めることになります。

■月収100万円の目標では全てが手作り

次に商品やサービス開発、
マーケティングなどです。

自己資金ですから、予算が少ないです。

商品開発のリサーチの予算も、
商品のパッケージをデザイナーに頼むことも
ホームページを作成することも
チラシを作ることも
全てが自分でやらなければいけません。

予算があるならば、
外注を使えばいいでしょう。

しかし、それができないので
クォリティの低い自分で作業したものが全てになります。

無料ブログを使うとか、
そうしたことから始めがちです。

■月収100万円の目標では自分が労働しないといけない

まず月収100万円の目標を掲げているということは
人を雇う予定はありません。

場合によっては、外部の企業との連携も考えていません。

電話番も自分
商品の発送も自分
生産も自分
経理も自分

全て自分でやる予定になっているかも知れません。

ということは、
とにかく自分が働く前提なのです。

もちろんマネジメントや仕組み化が上手い人は
一人でも余裕でできますし、
ビジネスモデル次第では1億くらいまでは一人でできる
という場合もあるでしょう。

しかし月収100万円目標のビジネスモデルでは
組織図を作ったら全て自分がやることになります。

なので、それ以上になると「回らない」のです。
どこかの時点で自分だけでは回らなくなります。
疲れます。

■月収100万円の目標では誰も関われない

例えば、上記のような作業を
成果報酬でやってくれるという人もいるでしょうし、
利益が出たら支払ってくれれば
という人もいるかもしれません。

ましてや成果報酬型のコンサルティングや
集客コンサル、成果報酬型のコピーライターなど
もいるでしょう。

しかし、目標金額が小さすぎて
誰も関われません。

現在の売り上げから増やしたら10%ください。
という契約でも、

例えば現在が10万円です。
目標の上限が100万円です。

となれば、10倍の成果をもたらしても
もらえるのは10万円。

それでは誰も手伝いませんよね。

かと言って、
自分が出来もしない目標金額を言っててもそれは詐欺です。

例えば、自分が人材を雇う気もないし、
お店を拡大する気もないし、
業態をコンサル業に変えたり、BtoBに変えたりする気もない、
複雑な仕組みも作りたくない
できれば自分は現場で今と変わらず働きたい

ということなら、どうやっても目標額は100万程度でしょう。

それらをやるイメージがあって、責任を取る気があって、
目標が1億円です。というならば
関わる人は増えるはずです。

■月収100万円の目標が自分のためだから、自分でやらないといけない

さて、この話で「ハッ」と気づく人と
「まぁね」で終わる人がいますが、
果たしてあなたはどっちでしょうか。

あなたの収入を100万程度に増やすために
本気で手伝ってくれる人はいません。

だから、100万程度の目標なら
自分一人で、解決しないといけない
のです。

何かの情報やセミナーを買ってみる。
出せる範囲のコンサルを買ってみる。
出せる範囲のマーケティング施策に手を出してみる。

という程度で、
なんとか自分で組み立てていかないといけない。

それで自分でできた。という人だけがその収入になります。
できない人はできません。

これが、月収100万円目標だと
そこまですら行かない原因です。

自分で進めて、組み立てられない人には
コンサルのアドバイスだけでは
どうしても組み立てられない部分が出てきます。

その場合、「人に手伝ってもらう」以外に
自分でビジネスを組み立てられない人が
ビジネスを構築するのは無理なのです。

しかし、目標額が小さすぎ、
自分一人分のことしか考えていないから
誰も手出しができない。

という悪循環に陥っています。

■制限をかけずに関わる人とシェアすること

さて、じゃあどうするか?

「夢を語れ」

ってことです。

ひとりで見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる。
/ジョン・レノン

夢が明確で、大きければ大きいほど、
お金を出す人も、能力を貸す人も現れます。

全部自分でできないなら、
そんな100万円なんて小さな目標を立てる方が
よほど現実的じゃありません。
人を巻き込んで、もっと大きなビジョンを描けばいいんです。
人にやってもらったらいいんです。

「夢なんかない!」

オーケー。
それすらないなら、

「制限をかけずに、シェアしよう」

ってことですよ。

自分が行動し、リスクをとるという覚悟を持つ
そして、自分のためだけではなく、
関わる人全てをハッピーにする。

そしたら自分の問題解決(商品)を
もっと価値を高めるには?
もっと多くの人に提供するには?

と、「自分のため」だった
気持ちが外側に向いてきます。

そういう考えにシフトすれば
「運のいい人」になりますよ。