こんにちは。スギムーです。(@sugimuratakashi)
起業希望者のマインドセットとして、この話をよくします。
「運がいい人と悪い人の違い」
これはスピリチュアルでも何でもなく、確実に、論理的に、確固たる理由があるんです。
よくね、運がいい人の共通点は「モノの見方が違うことだ」
とかいう話があります。
「コップに入っている半分の水」を
「まだ半分ある」と考えるか?
「もう半分しかない」と考えるか?
その違いで前向きな人ほど運がいい。
という理屈です。
世界は二極性でできているわけですから、どっちを見るか?というのは常に存在する考え方ですが、「まだ半分ある」と考えてポジティブでいるつもりでいても、だからなんですか?って話ですよね。
「半分ない」を認識してるから「半分ある」と言ってるだけで。
事実は半分ですよ?
そこは何も変わらない(笑)
問題はその半分の水でどうやって良い結果を生み出すのか?
ということです。モノの見方でも何でもなくて。
というのがポジティブシンキングですね。
「楽観主義になる」という他にも
運がいい人になるには、「根拠のない自信がある人」
などいろいろな考えが飛び交っています。
でね、問題は、
そんな「モノの見方」のような、気分的な、曖昧なことじゃなくて、
完全に運がいい人とそうじゃない人の明確な違いというのがあるってことです。
Contents
■運がいい人と悪い人の特徴って何?
そもそも「運がいい」という状態と「運が悪い」という状態は
どういう定義でしょうか?
例えば運がいい人というのは、こういう状態のことではないですか?
・なぜか何をやってもうまくいく
・なぜか人に気に入られる
・なぜかお金に困らない
・なぜかよい話が来る
・どんどん売れる
みたいな感じですよね?
で、逆に運が悪い人というのは
・何かうまくいかない
・嫌な人が周りに集まる
・お金に困っている
・なぜか悪いことに巻き込まれる
・いつまでたっても売れない
ってことですよね?
要するに、
運がいい人=なんかうまくいく人
運が悪い人=なんかうまくいかない人
っていう曖昧な定義で使われてますよね。
運という言葉の意味は「巡り合わせ」ですからね。
偶発的な意味合いで使われる言葉です。
ただ、「偶発的」ならば
「仕方ない」ですよね?
偶然ならね。
でも、「必然性」がありそうだから
「運がいい人」になれないかな?と考えるわけです。
で、「必然性」あります。運の良さは。
■運の良さは「焦点」で決まっている
「焦点」というのは「ファーカスするもの」のことです。
何に焦点を合わせているのか?
で運の良さは決まっています。
ちょうど良い図があるのでこれを見てください。
出典:http://president.jp/articles/-/8829
「認知的焦点化理論」というモノですが、
これを詳しく見ていきますね。
縦の軸が「時間」の軸です。
縦軸の一番下が現在です。
上に行くほど遠い未来になります。
「現在」→「自分の将来」→「子供の将来」→「社会の将来」
と時間軸が遠くなっていきます。
横の軸が「社会的距離」の軸です。
一番左が「自分」
右側に行くにつれて
「自分」→「家族や恋人」→「友人」→「知人」→「他人」
です。
■運が悪い人は自己中心的な焦点を持っている
では、一番左側の下。
つまり、「自分」に焦点を当てて、「自分の現在」に焦点を当てている。
という人は何かというと「犯罪者」です。
今さえ良ければいい。
自分さえ良ければいい。
と考えると、現在の社会ではその行動をとれば犯罪になります。
「自分の将来」や「家族・恋人」のことまでしか考えられない人は
「利己主義者」です。
「友人」や「子供の将来」くらいまでの範囲を考える人は「運のない人」
「知人」や「子供の将来」くらいまで考えられる人が「普通の人」
そして、一番広範囲である
「他人」「社会の将来」まで考えている人が「利他主義者」
つまり、運のいい人です。
この理論では、
「自己中心的」な人が運が悪く
「利他的」な人が運が良い。
ということです。
が、なぜ、これが「運の良さ」と関係して来るのか?
もう少し掘り下げます。
■運がいい人の共通点と考え方
「運のいい人」の定義が
「うまくいっている人」
という前提で話していきますが
では、一般的に「うまくいっている人」は何をしていますか?
ということです。
例えば、イチローは何をしてますか?
多くの人に感動を与えていますね。
例えば、ソフトバンクの孫正義氏は何をしてますか?
多くの人に問題解決のサービスを提供していますね。
アスリートや有名人は多くの人を感動させ、
経営者は多くの人の問題解決をしています。
極端な例ですが、
そうした成功者は
社会的距離においては自分ではなく「他人」
時間的距離においては100年後などの「社会の将来」を見ていますね。
それが「運がいい」になぜ結びつくかといえば
・なぜか何をやってもうまくいく
→人に応援されているから
・なぜか人に気に入られる
→人に共感されるから
・なぜかお金に困らない
→人に貢献しているから代償としてお金が入ってくるから
・なぜかよい話が来る
→何かを達成していたり、達成する気がある人だから相談されるから
・どんどん売れる
→人に役立ったり感動を与える仕事をしているから
ということですよ。
■運が悪い人の共通点と考え方
逆に運が悪い人、
つまり「なぜかうまくいかない人」
の共通点はなんでしょうか?
例えば、極端な話、犯罪者は
自己中心的に、法律を破り、人に迷惑をかけていますね。
例えば、頑張っても頑張っても苦しい人は
親や他人に合わせて、自分らしさを失っています。
例えば、ビジネスがうまくいかない人は
自己中心的に、顧客ニーズを考えず、売れずに困っています。
つまり、そうした厳しい状態にあるうちは
焦点は「自分」にあり、
自分を守ること、自分が得することが最重要課題になっており、
時間軸的には、短期的な時間しか考慮していない
ということです。
それがどう「運が悪い」に結びつくかといえば
・何かうまくいかない
→自己中心的な行動を応援する人はいないから
・嫌な人が周りに集まる
→言っている愚痴に共感する人が集まるから
・お金に困っている
→人に貢献していないから代償を支払う人がいないから
・なぜか悪いことに巻き込まれる
→人のいいなりになる都合のいい人だと認識されているから
・いつまでたっても売れない
→自分勝手な想像で他人のニーズを考えていないから
ということです。
■宝くじを当てたい人を応援する人はいない
つまり、多くの人のこと、遠い未来のことまで
考えている人というのは、
高次元な人に共感されるし、
応援もされるわけです。
他人のことまで考えているから
貢献することができて、だからこそ
他人からたくさんお金ももらうわけです。
そりゃ、いい話も来ますし、
運が良くて当然なのです。
一方で、自分のことや自分の周囲くらいのことしか考えていなければ
誰にも応援されませんし、
自分の利益や、自分の感情しか優先していなければ
他人に貢献できることはないので
他人からお金ももらえませんよね。
そりゃ運も悪く感じられます。
つまり、
「私のために、私が宝くじを当てたいので応援してください!」
と言ってるようなものです。
はぁ?ですよね(笑)
誰にも応援されないし
共感する人も低レベル
貢献もしていないからうまくいきません。
無理ですよね。
誰にも相手にされません。
この自己中心的な思考こそが「運の悪さ」の正体です。
■運がいい人になる方法
運がいい人になるならば、
「自分」ではなく「人類全体」のことを考えることです。
運がいい人になるならば、
「今」ではなく「人類全体の未来」のことを考えることです。
そんな遠く、広く見ることができなくてもいい。
少しでも、焦点を外側に向けてください。
焦点が変われば
見える世界が広がります。
自分に焦点を置いていては
自分に都合のいいことは起きません。
自分に焦点を置いて自分を守るために、
他者にとって都合のいい人間でいては
良い人間が周囲に集まることはありません。
これが理解できずに儲かることはないですよ。
もしあったら、それは人を欺いたということでしかありません。
さぁ、あなたの焦点、外側に切り替えてみませんか?