ビジネスの世界観を作って自然体で売る方法

こんにちは。スギムーです。(@sugimuratakashi
ビジネスの世界観作りについて、そろそろまとめます。

「ゆるふわ系」「自然なセールス」「チーム経営」と言いながら
内情はバキバキに嘘くさいマーケティングを仕掛ける
というノウハウもどきが後を絶ちません。

自然体とは嘘のない魂の仕事。
マーケティングの本質は経営者の「魂(ソウル)」にしかありません。
レトリックではいつまでたってもフェイクのままです。

魂のビジネスとは、
経営者の世界観がダイレクトに表現された
コア商品を持つビジネスのことです。

■圧倒的な他者との違いを生み出すものは「世界観」である

「世界観」と聞くと
見せ方や哲学などを想像されると思いますが、
実際はまったく違うものです。

世界観とは「ものの見方」

世界をどう観ているか?

という、経営者の見解、
正義と悪。
好き嫌い。

のことです。

この、正義と悪の対立構造。
好きと嫌いの二分法。

あなたのビジネスにおいて
このあなたの主張に共感する人こそ優良顧客であり
ステークホルダー(利害関係者のこと)なのです。

■顧客と共通の悪を倒すストーリーがビジネスである

顧客の抱える問題、欲求、悩み、と言ったニーズ。

その問題を作り出す本当の原因

その悪とあなたにとっての悪が合致し、
顧客と手に手を取り合って
悪のやり方、古い習慣、間違ったなにか、顧客を苦しめる悪い価値観
に対して、
新たな方法を示し、その方法を製品サービスとして届け、
悪を倒していくことで、
顧客は望んだ未来を手にしていく。

というストーリーが
ビジネスの本質と言えます。

企業は顧客という主人公を未来に導く
ストーリーテラーなのです。

■世界観の例

アップル社は、
世界を変えようとするクレージーな人たちを
応援することで、
そうした夢を見る人を笑う者たちを悪とし、
創造的に世界を変えようとする人々に
MACというクリエイティブツールを販売しています。

詳しくは以前の記事で。

 

ディズニーは
「夢の国」というコンセプトで
夢を奪うものを悪として描き、
主人公がそこから解放されていくストーリーを描いています。
シンデレラ、アナと雪の女王、みんなそうですよね。

例えば矢沢永吉さんは
ファンを裏切りたくないという強い信念で
自分で会社経営を行い、
アーティストの発想ならではの活動をする先駆者です。

詳しくは以前の記事で触れています。

 

こうした、世界観に人々は共感しファンになります。
まさに、自分のための商品だと感じます。

■顧客を苦しめる何に反論するのか?

つまり、
企業が何を悪とし、
何を正義とし、
それによって誰を、
どこまで連れて行こうとしているのか?

それを顧客に伝えるには、
この世界観をプレゼンテーションする必要がある。

ビジネスの出発点は
この魂のプレゼンから始まるはずです。

1、悪への反論<Objection>
2、理由<Reason>
3、証拠<Evidence>
4、新たな方法<Solution>
5、行動<Action>

顧客が悩んでいるそれは、実は間違いなんだ!

本当はこうなんだ!

今までの常識は間違いなんだ!

そうした主張が、怒りが、必ずあるはずです。

■ビジネスは怒りから始まっている

どの経営者も、顧客の悩みを作り出すことへ

「なぜこれがこうなっていないんだ!」

という、理想と現実のギャップに対して
怒りを感じ、
その問題を改善しようとしたから
起業したという側面が必ずあるはずです。

もちろん、自分がやりたかったから
有名になりたかったから
と言った個人的な夢もあるでしょう。

しかし、ビジネスをやりながら
顧客に触れながら、
そうした憤りが生まれのもまた事実です。

■怒りは愛である

怒りというのは、逆に言えば愛です。

なんでこうなっていないのか?
こうなっていたら、みんなもっと良いのに。

ということです。

だから怒りを隠さなくていいのです
それは愛に昇華し、真実へ導きましょう。

伝えましょう。
自社の世界観を。

商品に込めましょう。
自社の世界観を。

同じものを悪と感じる
大切な顧客へ。