実績報告

ハンドメイド販売で月商300万円になった結果と10のコツ

こんにちは。スギムーです。(@sugimuratakashi

ハンドメイドアクセサリーなどを女性が販売するのが流行っていますが、僕もハンドメイド作家さんをプロデュースして、最大月商300万程度、年商で2200万円にしたことがあります。

なんで過去形かというと、もうその方はハンドメイドをやめたからです。

なんでかって?

売れすぎて手が回らなくなったからです(笑)
今は別のビジネスをしています。

夢を壊すようですが、考えてみればわかりますが、自分にしか作れないハンドメイド作品を販売するというのは、業務提供の仕組みを作らなければ、売れるほどに労働が増えます。

それも踏まえて、このハンドメイドブームに対して、コンサルの視点で、良い点と悪い点、やり方なども踏まえてお伝えしていきます。


■ハンドメイド販売で月商300万円にした10のコツ

まず、どうやってやったか?について解説しますね。

状況を説明すると、当時、ハンドメイドアクセサリーで女性が一人でECサイトを運営していたところにコンサルティングをすることになったことがきっかけです。

当初の売り上げはECが2万円程度イベント販売などをした月は10万円程度の売り上げだったようですが、経費がほとんどで赤字の状態でした。

そこからECサイトの改善を、準備期間3ヶ月、実施1ヶ月で80万円、2ヶ月目に150万円にし、推移していきました。
売り上げを作ること自体は、特に苦戦はしていません。要するに、趣味でやっていたものをちゃんとした事業として取り組み直しただけです。

まずは何をやったかについて羅列していきましょう。

(1)商品を作り直す

まず戦略の立て直しから始めましたが、そこは難しい話になるので省きます。要するに「誰がお客さんなのか?」ということをはっきりさせて言ったということです。

その結果、全ての商品を作り直すことにしました。150点くらいあった商品、全ての作り直しです。なぜならそのままでは、どこにでもある商品と同じだったからです。商品にそれぞれ名前をつけ、シリーズ展開を作り、カラー展開を作り、このお店のユニーク性を作り出しました。

もちろん、変わった商品なんて簡単に作れません。はっきり言ってどこにでもありそうな商品というのは抜け出すことはできません。差別化するにはよほどの技術や資金が必要だからです。

なので、画像で、全く違う雰囲気であるというものに仕上げました。ここがポイント。お金かからないですからね。具体的には、商品ごとに世界観を刺激するキャッチコピーをつけていきました。

(2)写真をすべて一眼レフで撮影し直す

で、ECサイトの場合は写真が商品そのものなので、写真の完成度を上げました。一眼レフと、フォトラ、簡単な明るさ調整の写真加工で、プロ並みのものは作れます。

こちらの記事で書いたとおりです。

(3)ロゴやサイトを作り直す

お店のロゴからウェブサイト、というお客さんに見られる部分は全てプロのデザイナーに依頼して、完成度の高いものを作り直しました。

(4)価格を2倍〜5倍にする

最初に「月商」で言ったので、安売りしたんでしょ?と思うと思いますが、違います。むしろ同じグループの製品ラインの中で、一番高い値段設定にしました。最初は、500円、1500円といった集客用商品でしたが、それは4000円〜6000円台にしましたし、メイン商品は1万円前後を中心にし、高額なものは数万円〜30万くらいまでのものを用意しました。当初の2倍〜10倍の価格設定に変更です。
当然、ライバルは数百円とか、数千円が中心です。

(5)カタログ・箱・印刷物を作る

どこにも負けない完成度のカタログ、オリジナルの箱、販促物を作って、発送ごとに配布しました。コレクションしたい人を増やしてリピートにつなげていく効果があります。売り切り商品ならではの工夫です。

(6)出店先を増やす

出店先は以下の5箇所に出していました。

ミンネ無料登録ページ
ベイス無料登録ページ
楽天市場への出店資料請求ページ
メイクショップ資料請求ページ
Yahoo!ショッピングへの出店資料請求ページ

主に楽天市場とメイクショップが効果的でした。

(7)広告を少し出す

ここからは宣伝ですが、一般的に広告を買います。楽天内の広告やリスティング、フェイスブックなどです。最初は先行投資として10万円を用意し、あとは売上の10%など、上限を決めて投資をしていきます。これは目標額によって変わります。

(8)Facebookをやる

SNSで写真やメッセージをアップしていいねを増やして、メイクショップに誘導する流れを作ります。あとはブログも同じ要領です。

(9)メルマガやハガキで囲い込む

顧客リストへメルマガやハガキを定期的に送ります。これも一般的なフォローです。工夫した点は、今月のアイテムの写真を使ったハガキにし、特典を用意した点です。毎月2、300通くらい出していました。

(10)SEO対策をする

あとは集客はSEO対策です。狙ったキーワードで1ページ目に表示させるまでコンテンツを充実させていきます。

■ハンドメイド販売で月商300万円になった結果

で、冒頭でお話した通り、上記のようなことをして売り上げは作れました。

が、しかし、結果

「もう売りたくない」

という状態になり、結果やめることにしたようです。

注文が止まらず、深夜まで作業をし、ということを繰り返して体を壊してしまうという元も子もない自体に。

「なんでこんな作業をしなければいけないんだ・・」

と最終的には僕が悪いことをしたような形になってしまいましたが(笑)

もちろん、外注化や雇用もしましたが、会社を作ろうと思って始めたわけではないですから、モチベーション的にもスキル的にも難しいです。

■月5万円のお小遣いをハンドメイドで稼ぐには?

ハンドメイドは売れても労力的な問題が大きいです。

例えば、500円の商品を売っていたとします。
原価が250円としましょう。つまり50%。

ということは、10万円の売り上げによってようやく5万円の利益ですね。

10万の売り上げを立てるには、500円の商品を200個販売することになります。

いいですか?200個の生産と、発送をするんです。

1ヶ月に20日間、稼働するなら
その間、1日で10個の商品の生産と郵送をする。

これでようやく5万円の利益です。

労力的に、かなり無理がありますが、それ以前に200人ものお客さんを毎月、無料で集客するとか、プロでもそうそうできません。

そうした無理めな要素がハンドメイドには多く含まれています。

1万円の商品を10個でも10万円です。それなら10人でいい。

しかし、それだけ価値を高めないとその値段では売れない。
そこを、運任せ、労力任せではなく、ちゃんとビジネスを勉強して考える事が大事です。

■ハンドメイド販売の注意点

これから始める人も多いみたいなので、これだけは言っておきたいのですが、

ビジネスをちゃんとやる気がないなら、「月5万円目標の趣味にしておいたほうがいい」ということ。

「売れたらこういう仕組みが必要になる」というイメージは持っているかどうか?

それを持っていないなら、「手作りで100万円」なんて超えたら、もう大変です。
売れ始めたらすぐにパニックになって家庭やら健康やら、手伝ってもらった人やら、全てを裏切ることに必ずなります。

なので、本業として会社を作る気でもないなら、少し高くても売れる価値のある作品を作って、欲張らずに、月に数個販売するといった、無理のない範囲でやって行くことをお勧めします。

それがリアルなところです。
稼ぐだけなら他のビジネスの方がいいです。
もちろん、既製品の仕入れ販売のように、量産できるなら別ですよ。それならいくら売っても問題ないですからね。

■ミンネで売れない本当の理由

「じゃあ5万円でいい。でもミンネとか全く売れないでしょ」

コンサルタントとして言いますが、ミンネで売れない理由は明白です。
需要と供給のバランスが崩れているからです。

要するに、同じような商品がいっぱい売っている、そこに来てお客さんとしてアクセスしてくる人は、売り手になっている作家さんばかり。
魚がいない場所で釣りをしているようなもの。

しかし、逆に言えば、そういう中でも逆に需要があるのに供給されていない商品を出せば簡単に売れるということです。具体的なカテゴリーは言えませんが、そういう商品のサブカテゴリーがないか考えてみてください。探されているのに出品数が少ないもの。

そういうリサーチをして、商品を出品すれば、ちょこっとの作業で10万円の売り上げくらいはできます。あとは、このブログを読んでビジネスを勉強してください(笑)

■ハンドメイド販売が儲からない唯一の理由

ハンドメイドマーケットをみると、数百円とかザラにありますが、そんな値段では絶対に商売はできません。副業で5万円のお小遣い目的だろうとです。

利益率が低すぎると広告ができないし、たくさん販売したら生産が追いつかないからです。

ハンドメイドマーケットは「手作りだから安い!」という広告が、炎上してましたが、ひどい話です。

モール側に搾取されて、せっかくの作り手が安売りの労働力みたいになっていて残念です。全員、値段を高くして反乱を起こした方がいいです。

「そんなことしたら安い商品を売っている人ばかり売れてしまう」

いやいや。数売れていても、全く儲かっていないのが現状です。
300円の粗悪品を1万個売って300万円でも、1万個の仕入れと発送とか、もう目も当てられない経費ですから。

芸術が高いように、ハンドメイドにこだわるなら高額にすべきです。
工場の量産品だから安いわけであって、あなたのかけがえのない時間を使って生み出したものです。高くて当然なんです。

■ハンドメイド販売の方法まとめ

まぁそんな感じで、ブームだからとか、テレビで「ハンドメイドで100万円」とか言ってたからという理由で、やるのはやめましょう。

売り上げは、最低限の資源(お金と時間)とビジネスの基本を抑えれば誰でも作れます。

問題は、その作業モデルでは継続性も発展性もないことです。
将来を考えてその一歩を踏み出すのか、あるいは、趣味の範囲でやるか?はちゃんと決めてとりかかって行くことをお勧めします。

アディオス。

 

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