あなたは必ずブラック会社を作る。ブラック企業を作る起業家の10の行動パターンとは?

こんにちは。スギムーです。(@sugimu331

日本思想×ビジネスの翻訳家/ビジネスコンサルタント歴20年/株式会社ウェブロック代表/SoulWork主宰/中小企業から上場企業、IT・音楽業界・店舗ビジネス・BtoBまで幅広く経験。200件以上のプロジェクトに参加。ビジネスの相談件数は数千件。ブログ年100万PV突破。金儲け主義に違和感のある起業家に向けて、三方よしの日本的起業家精神とスモールビジネスの原理原則を伝えるオンライン講座「月刊ソウルワーク」を運営(運営歴1年/累計販売数1000件突破)しています。

久しぶりの更新なので、強烈な話をしていこうと思います。

実は、社会を悪くさせているのは一人ブラック会社の個人事業主や中小企業のブラック企業で、そういうビジネスを作り出す「経営を勉強しない起業家・経営者」が原因なんですよ。という一つの仮説をもとに、今回は、そんな起業家が個人ビジネスをスタートして、ブラック会社を作るまでの10段階の行動をお話ししていきます。

「ブラック会社なんて特殊なごく一部の悪徳企業のことでしょ?自分には関係ない」と考えている人は多いと思いますが、以下に当てはまれば、十分、ブラックですよ。

・給与が安い
・有給が取れない
・評価システムがない
・マニュアルがない

これにかなり多くの小規模事業者、中小企業が当てはまると思いますので、日本にある中小企業のほとんどがブラックだと言ってるんです。

そんなブラック会社を起業して作りたい人なんていないと思いますが、このままいけば、必ず100%、ブラック会社を作ることになるので、未来の自分や家族のために、最後までこの記事を読んでくださいね。

 

まず、ブラック会社の社会的影響を考えてみてほしいと思います。
社会の構造を考えた時に、すべての問題っておおよそが経済問題に帰結すると思うんですね。

例えば、少子化問題というのは、結婚している人の中で起きているわけではありません。結婚している女性の8割は子供がいて、それは30年前と変わっていない。しかし、そもそも婚姻する人が減っている。なので、少子化問題ではなく、「結婚して親になる人が減少している」ということが問題なわけです。

で、結婚も晩婚化していますから、中年になって結婚しても子供はできないので、20代の婚姻が増えないと、子供は増えないということ。つまり、少子化の本質は、「20代の婚姻」が問題

では、なぜ20代が結婚しないのか?と言えば、まず経済的な問題が挙げられます。そこがクリアされなきゃ結婚は選択肢にすらあがりません。

それではなぜ経済的な問題が起きるのか?なぜキャリアを築きたい女性じゃなくても共働きが強制されるのか?

それは簡単な話。給与が減っているからです。

もちろん、物価の違いや税金の違いが時代によってあるので、絶対値として給与が減っているというわけではありませんよ。相対的に男女どちらかの収入だけで結婚して子育てをしていくということが難しい世の中になっているということ。(よく、絶対値だけ見て「収入増えてるじゃないか!」という輩がいるので言っときますが。)

では、それは、なぜ?

それは会社が儲かっていないから。

「賃上げ」と政府はずっと言ってますが、それは労働組合に加盟している企業で働く、上場企業のたった16%の人たちを指して言っているだけです。みんな騙されますよ。

ほとんどの人は賃上げなんかされてませんよね?

日本の99.7%は中小企業です。
そのうち85%は小規模事業者。

全体の労働者の7割が中小企業に勤めています。

中小企業は、給与も上げられず、ボーナスも出ず、残業代も支払われるかどうか、常に人手不足で、安売りを続け、利益が出ないから、下請けの構造から抜け出せない。

そんな中小企業が賃上げしたら、かなりの会社は潰れるでしょう。

そんなこともあってバブル崩壊後は「中小企業はブラックである」という常識が出来上がりました。

国民が抱えている問題の多くは、最終的にはお金に行き着くものが多く、そこを掘り下げるとほとんどが中小企業の経営の問題に行き着くと言うことです。

乱暴な言い方をすればそうしたブラックな中小企業が、社会の問題の多くを作り出していると言えるのではないでしょうか。

もちろんすべての中小企業がブラックなわけではありません。適切な労働条件で、決まった仕事を良い環境で行い、適切な賃金と、休暇が与えられ、毎年、多額の税金を地域に収める、素晴らしい中小企業だってたくさんあります。

そういう企業は単純に規模を大きくしないだけであって、利益はとてつもなく出ていたりするわけです。その利益を使って、投資をして、大企業になっていくだけの資質があるということ。しかし、あえて規模を大きくしないだけ。市場規模が小さい場合もあるでしょう。

しかし、そのような素晴らしい「強小の中小企業」だけではなく、大半が「弱小の中小企業」で、ブラック化している。

その原因は、「経営を勉強しない起業家・経営者」そのものだということ。

もしあなたが経営理論すら勉強していない起業家ならば、今後、一時的に成功したとしても、必ずブラック会社を作ります。多くの人に迷惑をかけます。よほど頭のいい人であっても、時流はおろか、原理原則すら知らずに経営をしていれば、どこかで足元をすくわれます。

はっきり言って、社会悪は、そういう自分勝手なビジネスをする「弱小のビジネス」をやっているトップだということです。

雇用せずに一人でビジネスをしていうようが同じです。

一人でも、経営状況が良くないので、困ったら国の助成金や補助を頼りにしたり、保険や税金を滞納したり、税金を免除してもらったり、色々しているわけです。他の会社が払った税金でやりくりしているということです。

これが社会悪と言わずになんと言えましょうか。

それでいて、彼らは経営やマーケティングの勉強すらしないのです。

勉強していようと、明日どうなるかわからない世界です。
リスクヘッジとして勉強するのは当然のことでしょう。

そんなこともあって、日本政府は力のない中小企業を削減しようという政策を今まで数多くやっています。中小企業の支援が国家予算を食いつぶしてますからね。「中小企業不要論」を唱えるデービッド・アトキンソン氏が菅内閣に入り込んだあたりから、本格的に実行されている感じがします。

以前は「中小企業を潰すなんてけしからん!」という論調でしたが、徐々に「それもそうか」という雰囲気になってきていると思います。

なので、経営を勉強しない起業家・経営者は、徐々に悪者扱いされていくことでしょう。
それ自体がハラスメントだという感じで。

まぁそれは良い傾向だと思います。

みんなしっかり勉強してちゃんとした強い会社を作る!みんな儲かって、社員も仕事が少なく、給与も休みも多く、楽に仕事をして、AIで効率化して、パワハラもなくなる。素晴らしい社会になります。

そのためには政府は社長を資格制にしてもらいたいと私は以前から考えていますけどね。一定のビジネスの勉強を数年間で習得して、試験を合格しないとビジネスを作れないようにした方がいいです。そして定期的な学習や経営調査を義務付けることです。

そうすれば、不幸な人がめちゃくちゃ減ると思いますよ。

そう考えると、やっぱり勉強しないトップが社会をダメにしているということに納得がいくと思います。不況のせいでも、社員のせいでもありません。社長のせいです。

では、今回は、勉強しない起業家がいかにしてブラック企業を作り上げていくか?
その流れを10段階でお教えしましょう。

あなたが経営を勉強していないなら、必ずこの道を通ります。

そして、社会悪の会社を作るのです。

しかし、そんなズタボロの内情を隠して、SNSではカッコつけて、キラキラさせて、嘘をつくのです。本当にタチが悪い。

その恐怖からでもビジネスを勉強する人が増えれば良いなということで、ビジネスを学ばない人の末路をお話ししていきます。

そして「ブラック会社」と、「強くて小さい中小企業」の決定的な違いもお話ししていきます。

では、行ってみましょう!

■個人ビジネスからブラック企業が出来上がるまで

それでは、個人ビジネスを始めた起業家が、徐々にブラック会社を作っていくまでの基本的なパターンを説明していきましょう。

二つに分けて説明しますが、まず最初はマーケティングが重要になる「幼年期」、続いて組織構築が重要になる「青年期」です。

私の20年間のコンサルティング実務の経験から、「最初の一手」が今から紹介するものと同じであれば、ほぼ100%の感じでこのパターンを歩みますね。

では見ていきます。

〜幼年期・手探りステージ〜

(1)競合だらけのビジネス(戦略の欠如)

最初の一手というのは戦略のことです。「戦略」とは、「どの市場にどの業態で参入するか?」という意味です。

戦略が欠如していると、競争だらけのライバルまみれの市場に参入することになります。

事業計画書を立てている起業家を私はほとんど見たことがありません。計画書があっても、絵空事です。ファクトベース、数字ベースで事業計画書を作っているような人は、しっかりと勉強していて、戦略がありますが、まず勉強していない人は事業計画も作れない、戦略が立てられないという状態でスタートしてしまいます。

戦略が欠如しているとどうなるでしょうか?次に行きます。

(2)業績に困る(売れない問題)

戦略がなければ、当然、商品サービスが売れないという事態に陥ります。

正確に言えば、お客さんがそもそも来なかったり、来ても売れなかったり、あるいは商品内容が良くないとリピートされなかったり、という状態ですね。

なので対策としてはセールをやってみたり、広告をやってみたり、安売りと集客に走ります。

そもそもターゲットがくるような場所にお店があるのか?
そもそも、その商品サービスを探している人がいるのか?
もっと言えば、お客さんが誰なのか?

それさえ理解していない起業家がほとんどです。

(3)業績アップを勉強(合理主義の洗脳)

こういう状態を目の当たりにして、ようやく「ヤバイ」となって、焦って勉強し始める人がほとんどです。

差別化、ウェブでの無料集客、セールス、高額商品、いろいろなコンセプトを勉強するわけです。

「じゃあ、ビジネスの勉強しているんじゃ良いじゃないですか?」

と思うかもしれないのだけど、これってビジネスの勉強ではありません。

これは単純に今の状態から逃れるための魔法の薬を探し求めているだけ。

根本的なビジネスの勉強なんか、したくないのですよ。彼らは。手っ取り早く、効率的に、時間とお金をかけず、楽して儲かる方法を探し求めているだけ。

これって「近代合理主義」の洗脳なんですよ。

脳内報酬系に振り回されているだけ。経営者がこれでは期待できません。

(4)忙しくなる(依存体質の定着)

で、いろいろな施策をやると忙しくなります。

集客をすればお客さんは来ますし、業務も増えます。

あるいは手っ取り早く法人から仕事をもらった方が発注額が高い、などとどこかで教わって、下請けをやっているかもしれません。そうすれば手っ取り早く売上額は稼げますからね。

しかし、こうなると、労働依存、能力依存、下請け依存、媒体依存、になっていきます。

つまり、何かに頼らないとお客さんが来ない。
Googleの検索結果、ホットペッパーなどの媒体、検索順位が落ちたら、広告をやめたら集客ができない。法人からの仕事に頼らないと売り上げが立たない。

自分じゃないとこの仕事はできない。
夜まで働かないと仕事が回らない。

そんな「やめられない止まらない」
麻薬のような状態。

施策を動かす、お客はくる、売上は上がる、同時に労働が増える。

とにかく忙しいのが幼年期の後半です。

この時点ですでに、一人ブラック会社の出来上がりです。

このころの売上は1000万〜数千万円くらいかもしれません。

〜成長期・雪だるま式ステージへの突入〜

(5)現場を抜けられない(組織構造の欠如)

あまりに忙しくなると外注や人を雇ってなんとかしようとします。
ここが運命の分かれ道です。

雇用という選択をしないで一人で耐え忍んでいる場合は、自分の身体を壊して行きますが、ビジネスとしての被害はこれ以上は拡大しませんし、社会に迷惑もかけないかもしれません。

しかし、野心があって、雇用し始めると「雪だるま式」に一気に状況が悪化していくのです。

二人以上いればそれはもう組織な訳ですが、組織にすると言うことは分業の仕組みが必要です。なのにも関わらず、勉強をしない起業家は、なんの仕組みもなく人だけを雇って、その場その場で指示をして乗り切ろうとします。

そうなると、スタッフの育成とは名ばかりの「指示出し」を一日中しなければならなくなります。ずっとスタッフに「次はどうしますか?」と聞かれ続けて嫌になります。

こんなことなら人に頼らず自分一人で作業をした方がまだ早い。

そして現場仕事を社長自らやり続けるのです。

そのビジネスの根幹になる仕事は人を雇った後でも社長がやり続けることになります。例えば営業系の会社なら社長は営業をやり続けることになりますし、プログラミングの会社なら社長がプログラムを書き続けることになる。と言うこと。

人件費という固定費が増えている中で、組織はめちゃくちゃ。
このままでは一体、どうなってしまうのでしょうか?

(6)利益が出ない(ビジネスモデルの崩壊)

ある時、銀行に行くとお金が残っていないとか、それに近い状態に出くわします。

あんなに忙しく、一生懸命に働いているのに利益が出ていなかったのです。

こう言う経営者は、経理を外注に丸投げしていたり、確定申告のために経理をしないといけないものだと思い込んでいたりします。

そのため売上帳票をつけていないとか、経費比率を理解していないとか、収支構造を知らないとか、CFがどうなっているのか知らないとか、そう言うことになります。そもそも勉強していないからです。

だから適切な原価率なのか、価格は適正なのか、損益分岐点はいくらで売上は最低でもいくらないといけないとか、何もわからなかったりします。

つまり、ビジネスモデルが崩壊していたことにここでようやく気がつきます。

ここまでで起業して早ければ数ヶ月〜1年くらいかもしれません。

(7)社員への押し付け(パワハラの定着)

ここまでくると人間関係がギスギスし始めます。責任の押し付け合いです。

最初は楽しかったチームも、利益が出ていないとなれば話は別です。

なんで、あんなに休んでばかりの社員に、なんで売上貢献を大してしていない社員に給与を支払わないといけないんだと言う気持ちさえ出てくるかもしれません。全て自分のせいなのに。

場合によってはスタッフにノルマを義務付けたり、「最低、〇〇万円は売ってもらわないと困る」と言った経営側の事情をスタッフに話してしまったり、「社員一丸となって」とか「みんなでアイデアを出して乗り切ろう」とか、社員を巻き込み始めたりします。

社員は自分の仕事を適度にやって給与をもらえればいいだけなのに、そんな「キレイゴト」で丸め込まれて責任まで負わされてたまったものではありません。これはすでにパワハラです。

酷い場合は集客などの会社側でやるようなことも、「チラシをポスティングしてお客さんを一人でも多く連れてきて」「友達をお店に連れてきて」などと社員に頼むようになったりします。

徐々にブラック体質が露呈してくる段階ということです。

(8)運転資金の不足(赤字体質の定着)

赤字体質だと、そのうち、ついには運転資金が底を尽きます。

これは1年でそうなるかもしれないし、3年や5年くらいもつ場合もあります。
どれだけもつかは固定費などの状況によって大きく変わります。

運転資金が底を尽き始めたら、事業ローンを借りることを考え始めます。
これが最悪手です。これで詰みます。
チェスなら、チェックされているのに気が付いていない状態です。

融資を受け始めると、返済額という形で固定費が増えます。
固定費が増えれば利益がさらに減ります。
利益が減ると、真っ先に広告費を削ることになります。集客が落ちます。売上が落ちます。集客せずに利益を作るために、値上げ、高額商品、セリング、に頼るようになります。リピート客が離れます。

あとは悪循環の雪だるま式です。

だいたい年商くらいまでは銀行は貸してくれますので、2000万の売上なら2000万まで貸してくれる感じです。

限界まで行ったらもうアウトです。

(9)一人ビジネスへ戻る(組織の破綻)

最終的には、組織が空中分解したり、事業に執着して損切りができずに自己破産まで追い込まれる場合もありますが、何れにしてもまた最初の頃の「一人サイズのビジネスの方が気が楽だ」と言って、夢を諦めて個人事業主に戻るわけです。

そしてまた「一人ブラック」に戻って、ビジネスをやることになります。

(10)コンサルになる(情報病の蔓延)

ひとりブラックに戻って、大人しくしていればまだいいのですが、一番最悪なのは、経営を学ばずに失敗した本人が、ビジネスコンサルタントになることです。実にこれが多い。

私のところで学んだ人のほとんどがいうのは「今まで間違ったことを学んでいました」「反対のことを常識だと思ってました」です。

なんでそんなデタラメばかり世の中に溢れているんでしょうか?その実際は、こういうことです。

つまり、世の中の有名コンサルだろうと、インフルエンサーだろうと、起業塾だろうと、その実態は『過去に月商100万円程度をやったことがあるけど、ブラック化してコンサルに方向転換した人』が結構いますよ、という話です。そうじゃない人もたくさんいると思いますけど。知らんけど。

そういう場合は「月商100万円のやり方を教えます」という手法で億を稼いでいたりするだけなので。そのクライアントは、やっぱり月商〇〇万円でつまずくことでしょうね。

「組織化できずにブラック化してやめた」というなら、そのクライアントも組織化できないでしょうし、「優良顧客を集客できずに嫌な客ばっかりになったからやめた」というなら、そのクライアントも同じ道を辿ります。

 

もちろん、私のように組織ビジネスの経営者に向かない性格で、ビジネスの知識やスキルがあっても経営をやらずに、企業のサポートしているという本来のコンサルタントはたくさんいるんですが、自分が社長という立場で組織を大きくしなくても、コンサルの立場で経営計画を立案して、事業成長や事業売却まで関わっている訳なので、指導はできますので、「コンサルは全部インチキ」という思考にはならないほうがいいですよ。

あくまで、経営理論を学んでコンサルの実務をやっている人間ではなく、元社長でブラック会社をやっていた経験で教えられる範囲で教えている人から学ぶと危険だと言う話です。個人の体験談の上に、中途半端なステージまでしか知らないわけですから。

「じゃあ、現役の大きい会社をやっている成功者から習うのが確実」と思うかもしれませんが、そもそも、上場企業をやってる経営者だとしても、それはその人が天才・秀才の部類なわけであって、一般人が再現性を持ってビジネスを成功させるという理論に基づいた指導できるかは別の話です。

つまり、「成功者」から学ぶのも、「元ブラック会社の経営者でコンサルで成功している人」から学ぶのも危険だということです。

■ブラック化の3つのパターン

ここまでのストーリーをまとめると、以下の3つがブラック化のパターンでした。

・ひとりブラック会社(ずっと小規模事業者)
=助成金や補助や、滞納などによって、社会の税金を食いつぶす存在
・ブラック企業(大きくできない中小企業)
=社員の給与もまともに払わず、社員の家庭を崩壊させ、うつ病を作り出し、少子化を促進させ、若者を搾取し、世の中に不幸をまきちらす存在
・ひとりブラック会社製造コンサル・インフルエンサー
=正しい経営理論も教えられないのに、自分のやり方を教えてお金儲けをする存在

これが経営を学ばない起業家がたどるストーリーです。

これが現実。

私はみんなに夢を見せて、騙して、高額セミナーを売りつけたりするのが仕事なわけじゃないので、本当のことを言っているんです。

間違いなくこうなります。
実際に何度もこういう場面を見ています。

で、こういうブラック会社が、従業員とその家族を不幸にし、日本経済にダメージを与え、少子化問題やうつ病、様々な問題を作り出していると言うことです。

それだけビジネスをやる人間は責任があると言うこと。

では、今のストーリーを参考に、ブラック会社になってしまうビジネスの特徴をここで整理してみましょう。

■ブラックな弱小の中小企業の特徴

先ほどのストーリーからブラック会社になる弱小中小企業は、以下の特徴があることがわかります。

・競争市場に参入している
・安売りや下請けなど顧客に主導権を握られている
・組織構造ができていない
・収支構造が破綻している
・自己資金でやれていない
・社長が合理主義のアホ

と言うことですね。

まず、最初の「戦略不在」の問題が大きいです。

戦略もなく競争市場に参入している時点で、「売れない」「集まらない」と言う問題が起きます。

そこで対処的行動を取るのが次の問題を大きくしてしまいます。
安売りや、下請けや、売上高を上げると言う行為が悪手です。

売上を上げるんじゃなく、粗利益額を上げるのがビジネスなんですよ。売上高を上げると経費も上がります。

こう言う、誤った舵取り、問題解決の判断が、問題に問題を重なる「問題のミルフィーユ現象」を作り出すんです。

で、そもそも収支構造が悪かったりすると、最初っから利益が出にくい構造でビジネスをすることになる。これは最初の段階でわかることなんですけど、シミュレーションをせずにスタートする人が多いこと多いこと。

で、赤字になって、また問題を大きくする経営判断として「融資」とかを使っちゃうわけです。

つまりね、全部、自滅なんです。

起業家の判断ミスなんです。

ブラック会社になるのって。

だから「中小企業不要論」とか言われちゃうんですよ。

みんな勉強もしないで、そんなことやってるもんだから。

全ては合理主義の社長が引き起こしているんですよ。

合理主義っていうのは、「売り上げが落ちたから売上をあげよう」「集客が少ないから集客を増やそう」「売るためにセールをやろう」「資金が足りないから融資を受けよう」みたいな、「部分」で考えて辻褄を合わせようという発想ですよ。

「機械論」とも言いますが、こういう考え方の人はビジネスを機械か何かだと考えていて、「スイッチを押したらこうなる」みたいな、連動しているスイッチがあるように考えているわけです。だから数字の帳尻を合わせたりし始める。

しかし、ビジネスは機械のような単純構造ではなく、全体が関わり合っているものなんですよ。売上を増やせばいいわけじゃなく、売上を増やせば経費も増える、赤字をなくせばいいわけではなく融資を受ければ固定費が増えてさらに収益率は低下する。全部、関係しあっている。

それがわかっていないのが合理主義です。これも洗脳なわけですけどね。

で、結果として従業員に対しては

・給与が安い
・有給が取れない
・評価システムがない
・マニュアルがない

という待遇となるわけです。

ついでにいうと経営計画書も存在しませんし、経営計画書が社内で共有されていないという特徴もあります。

■強小の中小企業の特徴

で、対して小さくても強い中小企業というのがあります。

「強小企業」です。

ただ規模を大きくないだけの大企業と同じポテンシャルがある会社です。

そういう会社の特徴をあげてみましょう。

・ブルーオーシャンでビジネスをしている
・適切な価格で販売できる
・利益が潤沢に出ている
・組織が明快にできている
・自己資金で運営できている
・社長に教養があり学んでいる

とまぁ、先ほどのブラック会社の正反対なんですよ。

で、その要因は、「経営者の選択が正しいこと。」に尽きます。

まず参入するマーケット、戦略が正しい。
だから、安売りせずに適正価格で販売できる。
だから利益が出る。
組織に分業の仕組みがあり、スタッフに余計な負担をかけない。
だから仕事がスムーズ。
社長は現場仕事をやらずに済む。
利益が出ているから自己資金で全てができる。
だから経営者も自由でいられる。

そしてなぜ、トップが正しい選択ができるかといえば、ちゃんとしたことを学んでいるから。

違いはここでしかない。

金儲けの方法をたくさん心得ているとか、そういうことじゃない。
道徳的にも、経営的にも、正しい判断ができるから人間もついてくる。ということ。

みんな、「強小会社」を目指さないとダメなんですよ。

それがスモールビジネスの原理原則を学ぶ目的です。

■まとめ

いかがでしたでしょうか?

個人ビジネスからブラック会社になっていくまでの一連のストーリーは、もはや王道パターン化しているようにさえ思います。

大抵、この物語の途中の人にしか会いません。

そしてだいたいみんながビジネスを勉強していると思い込んでいるのは、ステップ3で出てきた、「業績に困ったから業績アップするための方法」を学んでいるだけです。無理くりの対処療法です。

対処療法も徹底的にやれば戦略になることもありますが、そもそも戦略から直さないとダメなことは変わりません。

そして何よりも全ての元凶は、起業家の判断ミスです。

正しい選択をするためにビジネスを勉強しますが、勉強をせずに独学でやっているから、こんな悲惨なストーリーを歩むことになるのです。

で、これから起業する人が読んでたら多分「そういう人もいるんだなぁ」くらいに思うと思いますが、違うんですよ。ほとんどの人がこのストーリーを歩みますよ。起業すると。

そうならないようにする方法は・・・

まぁ、ちゃんとしたことを勉強するしかないでしょうね(笑)

月刊ソウルワークでは、枝葉ではなく、土台となる経営の勉強からやりますからね。ちゃんとついてきてください。

ではでは。

 

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杉村崇 takashi sugimura

日本思想×ビジネスの翻訳家。ビジネスコンサルタント歴20年。株式会社ウェブロック代表。IT・音楽業界・店舗・中小企業・個人から上場企業まで経験。ブログ年間100万PV突破。金儲け主義に違和感のある起業家へ、“三方よし”の日本的起業家精神とスモールビジネスの学びを提供

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