こんにちは。スギムーです。(@sugimuratakashi)
世の中的に、「頑張らない!」みたいなコンセプトが流行ってます。
世間に定着したのは、「アナと雪の女王」が流行ったあたりからでしょうかね。
ブームというのは振り子のように、
また真逆に働くので「頑張らないとかおかしくない?」
という風潮にまたなりつつありますけどね。
とはいえ、そもそも論理として、
こと仕事に関しては、体と時間を酷使して頑張っている
という状態が、「常態化」している場合は、完全におかしいんですね。
創業時や、プロジェクトの立ち上げ時期など、
一時的に肉体と時間を酷使するという時期があったとしても、
ずっと頑張っているのは、何かがおかしいのです。
もう頑張るのはやめて行きましょう。
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■仕事を頑張らない男は、大物か安全パイ
「仕事を頑張らない」というと、苦虫を潰したような顔をする人がいるでしょう。
常識はずれな意見ですからね。
でも、「働き者」と「怠け者」でいえば、
「怠け者」の方がビジネスの生存確率は高いんですよ。
よく引用されるドイツ軍人のゼークトの組織論というのがありますが、
(実際はゼークトが説いた理論ではないらしいけど)
組織の人間というのは以下の4つに分類されると言っています。
ーー
将校には四つのタイプがある。利口、愚鈍、勤勉、怠慢である。多くの将校はそのうち二つを併せ持つ。
一つは利口で勤勉なタイプで、これは参謀将校にするべきだ。
次は愚鈍で怠慢なタイプで、これは軍人の9割にあてはまり、ルーチンワークに向いている。
利口で怠慢なタイプは高級指揮官に向いている。なぜなら確信と決断の際の図太さを持ち合わせているからだ。
もっとも避けるべきは愚かで勤勉なタイプで、このような者にはいかなる責任ある立場も与えてはならない。
出典:wiki
ーー
つまり、
・【利口で勤勉】有能な働き者→参謀将校
・【愚鈍で怠慢】無能な怠け者→ルーチンワーク
・【利口で怠慢】有能な怠け者→高級指揮官
・【愚鈍で勤勉】無能な働き者→クビ
ということです。
「仕事を頑張る人」というのは有能であれば良いのですが、
賢くない場合、トンチンカンなことを頑張り続けて
周囲の迷惑にしかならないんです。
一方で、「怠け者」は、指示をすればルーチンワークはできますから
組織には欠かせませんし、
有能であれば、プロジェクトのリーダーなど、
一番重要な役割をする人物になります。
自分で働いていたら、上司はできませんからね。
怠け者だから、「いかにして楽に勝つか」「働かずに仕組みにするか」
ということを、怠け者で頭が働く人は考えているわけです。
つまり、仕事を頑張らない人というのは、
実は、「大物」になるか、
あるいは、とりあえず適当にルーチンワークだけはできるという
それなりの地位で食いっぱぐれない人物の可能性が高いわけです。
もちろん、定職についているという最低限の条件はクリアしてくださいね(笑)
■頑張らない仕事というのが本来の仕事
で、上記の例からもわかるように、
仕事で最も、有益な人物というのは、
「頑張らなくていい状態」にできる人物のことです。
- お客が欲しがる、楽に売れまくる商品を作ったり用意できる
- 簡単に売れるようなマーケティングの仕組みを作る
- 最小限の労力でビジネスを運用できるようにする
- 誰にでもできる仕組みにする
- そもそも不要な仕事はどんどん排除していく
そういうことができる人物が、最も有益なわけです。
つまり、「頑張らない仕事の仕組み」を作ることこそが
本当の仕事です。
体と時間と、お金と人材を使いまくって
頑張っている時点で、アウトなのです。
例えば、頑張って心臓を動かしているという人、いますか?
頑張って、努力して息を吸ってる人はいますか?
機能していれば、体は自然と動いてくれます。
仕事も同じく、自立して機能してくれるように構築することが大切です。
だから、「頑張らない仕事が当たり前」というマインドセットを持つことがスタートです。
■社員が頑張っているのは会社の問題
でも、そんなこと言ったって、
うちの商品は全然売れないし、
仕事は非効率だし、
夜中まで働かないと人材も不足しているし
頑張らないと無理なんだ!
という声はよくわかります。
先日も、こんな話を聞きましたが
朝9時から深夜3時まで毎日会社勤めで働いてるというデザイナーさんの話を聞いたけど、なんでそんな状態なのに経営者は値段を2倍にして仕事を半分に減らさないのか?
仕事がいっぱいあるなら社員のサービス残業でなく、利益率とか価格とかいじって欲しいもの。— スギムー(杉村隆) (@sugimuratakashi) 2017年10月13日
で、それはあなたが社員で、
それらを変更する権限がない立場なら
あなたのせいじゃないんですよ。
完全に会社のせいです。
社長のせいです。
上司のせいです。
なぜなら、
- 売れない商品を販売すると決めたのも
- 儲からない利益率で価格設定したのも
- その商品を営業力のある人材じゃないと売れないような仕組みを作ったのも
- 時間を使いまくるオペレーションを組んだのも
全て、上司や社長といった決裁権を持った人だからですね。
もし、あなたがそれらを変える権限があるなら
自分の決裁権において、
「売れる商品コンセプト」
「売れるマーケティングの仕組み」
「見込み客獲得から顧客獲得、顧客維持の仕組み」
「価格設定」
「儲かるビジネスモデルの構築」
など、どんどん変えればいいはずです。
でもそれができないなら、どんなに頑張っても
無理ゲーをやらされていれば、結果を出すのは難しいでしょう。
■頑張らない仕事術とは
とはいえ、現時点の範囲で
効率的に、頑張らない仕事術をあえてお伝えするならば
まず、以下の4ステップをやって、最初に時間を生み出しましょう。
1、作業を極限まで減らす
2、一度やった仕事は仕組み化する
3、マニュアル化する
4、人に任せる
つまり、自分では仕事をしない仕組みに変えていくことです。
それによって時間が生まれたら、
以下のどれかを、持っている権限によって変えてください。
1、売れる商品に変える
2、価格を変える
3、客数を変える
4、合計購入点数を変える
5、購買頻度を変える
6、組織を変える
これらの変更方法はこのブログやメルマガを見れば
分かります。
こうした変更によって劇的に成果をあげる仕組みに変えれば
楽に売れて喜ばれる
楽に業務ができて社内は円滑
といった状況にしていくことができます。
つまり、本当の意味で「頑張らない仕事」が手に入ります。
■頑張れば成果が出る仕組みに変える
とはいえ、成果を上げても給料は大して変わらないでしょう。
それは雇用されている時点でいくら成果を上げても
自分の収入には直結しないから仕方ないんですね。
であれば、自分でビジネスを持つことです。
給料が30万だった場合、30万の収益をビジネスで稼ぐというのは
そう難しいことではありません。
まず副業からでも始めればいいんです。
成果が上がった分だけ、収入は増えていきます。
そのビジネスの仕組みを作って
頑張らなくていいようにしていくことです。
会社でもう学ぶことがないなと思うまでは
副業をしながら、会社勤務は続けましょう。
社内で大きな成果を上げ、
副業も順調に30万、50万と継続的に半年、1年と
稼ぎ続けることができたら、独立も考え始めればいいのです。
本質的に頑張らない仕事を手に入れたければ
ぜひ、経営の原理原則、本当のマーケティングを学んでいってください。