こんにちは。スギムーです。(@sugimuratakashi)
音楽アーティスト活動講座を実施中です。↓
前回、「業種ビジネス」についての問題を理解していただいたと思うので、
いくつか僕の経験のある業界で、業種ビジネスから脱却していく
方法論を書いていきます。
シリーズ物として、業界別に記事をアップしていきます。
第一弾は音楽業界編です。
あなたの業界や、困っているテーマでも今後シリーズ展開していくので
一週間くらい待ってください(笑)
まず、「何年やってもお金にならない」と言う
アーティストの方が結構いるようですのでそのあたり。
Contents
■なぜ音楽アーティストは売れない、売りにくいのか?
結論から言うと、
機能的価値を感じる人が少ないからです。
考えてみてください。
仕事でパン屋さんを始めたとします。
チラシをまきました。
集客しました。
パン。
売れますよね?きっと。
まずそうじゃなければ。
そして、美味しければ、
もう一回、リピートしにきますよね?
もしそれで利益が出ていなければ、
お客さんの数が少なすぎなのか、
値段が安すぎなのか、
原価がかかりすぎなのか、
リピート率が悪いのか?
いろんな部分を修正していけますよね?
しかし、音楽アーティストの場合。
「ライブ初めてやりまーす」
チラシまきました。
SNSで告知しました。
どれだけ集まります?
集まりませんよね。友達しか。
まず、ここから疑問を持っていきたいんですね。
なぜ、一般業種は、すぐに仕事が成立するのに
アーティストは成立しないのか?
■<理由> 機能的価値がないから
その理由は音楽アーティストという存在は、まだ無名の場合
「機能的価値」が薄いから、ということが言えます。
人は「価値」に対して、
お金や時間を使っています。
価値というのは「結果」です。
時間軸で言えば、「未来」とも言えます。
例えば、
「お腹が空いた」という問題が発生します。
そして、空腹を満たせるであろう未来を見越して、
「バナナ」を購入
結果、食べたことで、
空腹という問題はなくなり、
さらに、バナナが美味しければ、問題がなくなっただけでなく
美味しいものを食べることができた
というメリットも手に入りました。
必ず、人間はそうした未来を見越して、
また、信じられる未来、約束された未来
に対してお金を支払っています。
それには、その商品自体が
購入者の問題や悩みを解消する
何かしらの「機能」を持っている必要があり、
その「機能」が相手に伝わっている必要があるのですね。
■音楽作品には明確な機能的価値がない
音楽は素晴らしいです。
僕は子供の頃から音楽ファンですし、
楽器も演奏しますし、
iTunesには数万曲が入っています。
ですが、
音楽というのは確実に何かに役に立つ
という機能は非常に少ないですよね。
問題が直接的に解決したり、
役立ったりということは考えにくいです。
楽しい気持ちになるとか、
共感できるとか、
ワクワクする、とか
そうした感情的な変化の方が多く
それそのもので何かを解決することはできません。
■ビジネスが成り立つ2つのパターン
ビジネスということは、
単純に、お金を支払うだけの結果が得られる商品か?
ということです。
ビジネスが成り立つには2つのパターンがあります。
1つは、「役立つ、問題が解決する」
という商品です。
もう一つは、「嬉しい、楽しい」
という商品です。
1番目は「機能的価値」を有した商品ということ。
2番目は「情緒的価値」を有した商品ということです。
断然、1番目の商品の方がビジネスが成り立ちやすく、
1番目を満たしながら2番目の要素まで兼ねそなえる
ブランド製品であれば、
機能的にも素晴らしいし、使っていて楽しいとか、誇れるとか
そうした情緒的価値も提供してくれます。
2番目だけでは、なかなか成り立ちにくいということです。
■つまり、価値を意図して作ること
問題なのは自分の活動そのものに
価値があると思い込んでいることです。
価値とは先ほどのように
相手にとって、お金を支払うだけの何かが得られるのか?
ということと結びついてこそ価値なのです。
活動単体では価値というものは発生しません。
相手のニーズと、活動や作品の持っている性質が
結びついて、価値という現象は発生します。
そうした価値の発生を意図して作り出すのが
ビジネスというものです。
あなたのファンになると、
どんな価値が得られるのでしょうか?
シリーズ次回は、アーティストの価値とは何か?
どうやって価値を高めていくのか?
という話を書いていきますー。
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