こんにちは。スギムーです。(@sugimuratakashi)
仕事に限らず「将来が不安」「うまく行くか心配」
という人は多いと思います。
分かります。僕も将来ハゲないか心配しています(笑)
で、そういう「不安」というのは一体なんなのか?
どうすれば不安がなくなるか?
という解消方法を知らなければ、
人生においてもビジネスにおいても
不安を乗り越えて問題を解決することができないわけです。
今回は起業・経営をテーマにしつつ
不安を解消する方法をお伝えします。
Contents
■不安はどこからやってくるのか?
そもそも不安とは何か?
辞書で調べると、こう書いてあります。
ーー
よくないことが起こるのではないかという感覚
ーー
ここで注目したいのは、
「良くないことが起きるかも」
ということは
「まだ起きていない」
ということです。
つまりは「未来」です。
基本的に不安というのは「未来」のことであることが分かります。
・起業して失敗するかも
・ビジネスアイデアが見つからなかったらどうしよう
・売れなかったらどうしよう
・広告で集客できなかったらどうしよう
・何かまずいことが起きたらどうしよう
・失敗して人にバカにされるかも
といった不安は、
「まだ起きていない出来事を想像した」という現象です。
こんなことを想像しているなら
それは完全な妄想族です。
■不安の正体とは?
あらゆる不安は、
「自分がコントロールができないもの」
にあります。
つまり、「不確実性」です。
例えば、
「会社に行けば、毎月30万の給料がもらえる」
というものが
「独立して、毎月、顧客を30人取らないと、給料が30万出ない」
という状況になったらどうでしょうか?
もっといえば、
「独立して、毎月、顧客を30人取れば給料が30万だが、
顧客が獲得できなければ給料はゼロ」
というのが本当のところです。
「集客チラシがうまく行けば、給料が出るが、
チラシが失敗したら、給料はゼロ」
さぁ、不安ですねー。これは不安だ。
なぜ不安なのかといえば、結果が不確実だからです。
■外部要因はコントロールできないから不安になる
先ほどの例では、
「顧客の獲得」
「チラシの成功」
でしたが、これらは外部要因が含まれるので
コントロールできない要素が不安なのです。
人間関係の不安もそうです。
相手が何を考えているかわからないから不安なわけです。
要するに「自分以外の要素」は
コントロールできないので、
「やってみなけりゃわからない」
という、ギャンブル性が高く、不安ということです。
逆に自分ができる要素であれば不安になることはありません。
例えば、
「今日、買い物に行けば夕食が作れる」
ということに不安を抱くことはありません。
自分が買い物に行けばいいだけですし、
食事を作ればいいだけだから。
外部要因はコントロール不可だが、
内部要因は自分ができることなので不安が少ないわけです。
■起業や経営の不安を解消するたった一つの方法
不安をなくす方法は意外と単純です。
それは「知る」ということです。
「今月、売り上げを達成できなかったらどうしよう?」
という漠然とした不安から、
「今月の売り上げが後いくら足りないのか?」
「それには何件の購入が必要なのか?」
と言ったように、問題を細かくし、
問題を知ることで、不安はだいぶ減っていきます。
例えば、もし災害などで停電になったりしたら
どうやって生活していけばいいのか?不安ですよね。
「1日に飲む水の量」
「お風呂に必要な水の量」
「1日に必要な食事の量」
など、そうした「数字」を知らないから
準備もできないし、不安なのです。
「数字を知れば対応できる」
ということです。
■不安をなくすには、見えないものを見えるようにすること
つまり、不確実性である見えないものを
見える化すれば、問題は見えるわけなので
対処のしようがあります。
見えないから怖いのです。
「おばけ」と一緒なんですね。
不安に取り憑かれてる人は、
なんの数字も把握していない人です。
だいたい、「不安だ」といっている人に話を聞くと
数字が出てきません。
「なんか、最近調子が悪いんですよ」
「昨年対比で何パーセント落ち込んでいるんですか?」
「・・・」
「なんかチラシの反応がないんですよ」
「何件送って、何パーセントの反応率でした?」
「・・・」
「なんか毎月赤字なんですよ」
「例えば、在庫はいくらありますか?何件提供できますか?」
「・・・」
売り上げ、経費、目標数値、
そのために必要な顧客数、
そのために必要な宣伝のリーチ数、反応率、リピート率
全てを数値化すれば、問題はすぐにわかります。
■起業の不安を解消するために知るべき3つのこと
見えないものを見える化する
と言いましたが、分かりやすいのが数字です。
経営とは「数字と論理」でやるものです。
しかし、上手くいかない人は
「感覚」と「根性」で起業・経営に挑みます。
感覚や根性は、個人のもので、不確実です。
そうしたものに頼るから、失敗を引き起こします。
画期的なアイデアや経験値、
感覚値、精神論などでは上手く行きません。
「真心を込めて商売する」と言ったところで
それは個人の感覚なので、何がどうなれば真心がこもっているのか
分かりませんよね?
典型的な根性論の経営者は、そうした曖昧なことを社員に言います。
しかし、数字と論理は科学です。
科学とは、一定条件で実行すれば、
誰がやっても同じ結果になるという「再現性」のことです。
そうした論理を知り、数字を知ることが
起業・経営の不安を解消するために知るべきことです。
以下に不安を解消するために、知るべきことを3つまとめます。
(1)なんの情報が必要なのかを知る
まず、不安がある場合は、何が問題で、なんの情報が足りていないのかを知ってください。
情報が不足しているから不安なのです。実態が、見えないのです。
自分が欲しい結果を生み出している人で、それを体系的に説明できる人に学ぶことです。
ただし、書籍を読むのはやめてください。
自分で選んだ本では、自分になんの情報が必要かわからない自分が選んだわけなので、学ぶことは無理です。
セミナーなども同様です。
例えば、本当はビジネスモデルが悪いから上手く行っていない人が、SNS集客のセミナーに行ったりしています。それでは絶対に上手く行きません。
まず自分が何が問題で、どういう情報を得ればいいのかを、プロに学ぶことです。
それをしないだけで、何十年も無駄にしますよ。
僕の成功事例や僕自身が、あなたが欲しい結果を出している相手ならば、とりあえず僕に聞いてください。
(2)経営の論理を知る
画期的アイデアや、すごい人の成功事例や、とにかく頑張ると言った精神論。
そうしたものは、成功するかどうか「説明不可能」です。
論理じゃありません。
経営は科学ですから、再現性がなければいけません。
再現性があるということは、手順があるということです。
料理の作り方に手順があるように、
ビジネスの作り方、業績アップの仕方にも手順があります。
その手順を知らずに、闇雲にスタートをするからこそ不安なのです。
結果どうなるのか予測不可能だから不安なのです。
手順の論理を知ることが大事です。
例えば、
「ニッチマーケットをやろう」
「差別化をしよう」
「オンリーワンの存在になろう」
「売上がないなら販促で売上をあげよう」
「良いものを安く売ろう」
「顧客満足度をあげよう」
と言ったメッセージがよくありますが、これらは全て大嘘です。
こうした抽象的な非論理的な根性論を信じているから、「自分にできるかどうか」と不安になるのです。
この辺は過去記事やメルマガをごらんくださいね。
確実に実行可能な論理を知ることです。
(3)経営の数字を知る
経営は論理と数字で表現が可能なものです。
数字を知れば対策のしようがあります。
経営というのは掛け算でできています。
例えば、「パンを自分で作ってパン屋をやります」
というビジネスアイデアだった時に、
1日でどれだけ製造できるのか?
いくらで販売するのか?
という数字だけで、売上は最初に決まってしまいます。
例えば、1日で製造できる量がこだわりパンで200個。
それを150円で販売するならば、
全て売り切っても3万円分の在庫しかないということです。
おそらく、高級パンというポジションでも取らなければ
一人で製造してパン屋を経営するのは不可能だと最初にわかります。
ということは組織化が前提です。
例えば、「人気商品が品切れして売上が落ちている」
という問題があった場合に
1日でどれだけ売れるのか?
品切れをした際に、発注から陳列までどれだけの期間が必要なのか?
という数字を出せば、「最低陳列量」がわかります。
例えば、1日30個売れる商品で、発注から陳列まで7日間かかるものだとします。
そうなると、30×7=210個を下回った時点で発注しないといけないとうことですね。
それを知らなければ、確実に販売の機会ロスを起こします。
こうして、あらゆるものを数字で把握する必要があるわけです。
そうした数字が見えていれば、不安は消えて行きますよね。
■起業の不安のまとめ
不安がある中で自分の頭で考えていても不安になるだけです。
正体を見えるようにしていくことが大切です。
まずは数値化の習慣をしましょう。
すでにビジネスをしているならば、
前月の売り上げ
顧客数
客単価
商品別販売量
経費
昨年対比
顧客獲得コスト
そうした様々なものを数値化しましょう。
これから起業する人は
損益計画を立ててください。
無理なビジネスモデルになっていないか、
数字にすれば、すぐにわかりますよ。