こんにちは。スギムーです。(@sugimuratakashi)
このソウルワークのテーマは「魂のビジネス」を作ることにあります。
それには以下の3つが必要と常に言っています。
1、競合不在のマーケットへの参入
未解決問題である競合不在のマーケットに対して自分の資源を加工し、売りたい商品ではなく、買いたい商品サービスを提供すること。
2、世界観による優良顧客集客
適切な相手に、適切なメディアを使い、自社の世界観によって既存市場の価値観を否定した新たな価値観に誘導する適切なメッセージを送ることで選別された優良顧客の集客をすること。
3、3つの数字による儲かる構図を作る
客数×単価×回数の3つの数字のどの部分をどのように上げる経営戦略を取るかによって、収益性とリピート性、画一性と個別性の最適なバランスを作り出す利益の出るビジネスモデルを作ること。
抽象度が高いですが、この3つは寡占化された国内の市場において、中小個人が初期段階に取るべき一般的な基本戦略を抜粋して挙げているわけです。
これらは、一般的な起業家の問題として最も多い悩みである以下の3つからきています。
1、売れない
2、集まらない
3、儲からない
この3つの悩みを、「反転」させたものが最初に言った3つの施策です。
実は、経営改善というのは「二律背反」を理解していれば、簡単に行うことができるんですね。
Contents
■二律背反の意味とは?
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正命題、反命題のどちらにも証明できる矛盾・パラドックスのことである(しばしば勘違いされるが単なる矛盾・パラドックスではない)。字義通りには、二つの法則が現実的にであれ見かけ上であれ相互に両立しないことを意味し、これは論理学や認識論で使用される術語である。
出典:wiki
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この説明では、さっぱりわかりませんね(笑)
例えば、「僕は常に嘘を言っています」
という発言は、前提が嘘であれ、本当であれ、何れにしても矛盾していますよね?
それが本当ならば、嘘を言っていないわけですし、
これが嘘ならば、この発言自体が嘘ということですから、嘘を言っていないということになり、嘘を言っているという発言はおかしいわけです。
ややこしいですね(笑)
要するに2つの概念が互いに矛盾している状態ということですね。
二律背反に近いのが、パラドックス、矛盾、アンチノミー、アンビバレント、トレードオフ、と言った言葉でしょうか。
厳密には全然違いますが、似たような言葉です。
■二律背反を分かりやすく簡単にビジネスに例える
で、問題は、
この二律背反に陥っているのが結果の出ないビジネスな訳です。
矛盾した、無理なことをしているんです。
白いキャンバスに白い絵は描けません。
白いキャンバスなら色のついた絵にしなければいけませんし、
白い絵ならば、黒いキャンバスに変えないといけません。
先ほどの、「僕は常に嘘を言っています」であれば、
この発言が本当ならば
「僕は常に嘘はいいません」
という発言に変えれば、矛盾していないことになります。
ビジネスに例えていくと、
例えば料理教室として、
「月に生徒を10人しか見ることができません。
1人1万円です。儲かりません。でも、100万円売りたいです」
という発言は、おかしいですよね?
10人しか見れないのならば、1人10万円もらわないといけないですし、
1人1万円なら100万円にするには100人必要じゃないですか?
生徒数か、単価の、どっちかを変えないといけないんですよ。
「痩せたいけど、食べたいです」
「お金は欲しいけど、一切働きたくないです」
というのは典型的ですが、こういうパラドクスを自分で作り出していることに問題があるんです。
■二律背反は無理の両立の結果
世の中のものは全て2つのものでできています。
・天と地
・光と闇
・大きい小さい
・黒い白い
・長い短い
・強い弱い
・朝と夜
・明るい暗い
・冷たい熱い
世界は二極性から成り立っているわけですね。
これらは同時に存在することができません。
「冷たい」と「熱い」は同時に存在することが不可能なのです。
例えば、「少ない客数」と「小さい単価」で利益を出すことは不可能なのです。
しかし、人間というのは、
それを両立させようと原理原則に合わない無理なことをしようとします。
なぜなら、「楽して儲けたい」と言った「邪な気持ち」があるからです。
■二律背反に陥ったビジネスを逆転させる方法
その無理なビジネスを逆転させる方法は簡単です。
コンサルティングというのは、これをやっているんです。
「反転」です。
今、一生懸命やっているのに、うまく行っていないなら
今やっていること、今の状態を羅列して書いていきます。
・客数 少ない
・単価 高い
・利益率 小さい
・品数 多い
・集客 してない
・
・
例えばこんな感じで、項目ごとに羅列していきます。
そして、それらを全てひっくり返せばいいんです。
やって見ると、「いやいや、それは無理!」
という結果になると思います。
でも、それが正解なんです。
だって、今ずっと頑張っているわけですから
頑張ってもうまくいかないわけですから、
それをもっと頑張ったらもっと悪くなるわけです。
ですから、正反対のことをやるんです。
成功している同業を研究すると、そうなってると思いますよ。
■アンチテーゼで人生も逆転させよう
これは僕がビジネスを始める前にやったことです。
「やりたくないことのリストを書き出す」
ということ。
・営業したくない
・頭を下げたくない
・人に会わずに仕事をしたい
・ルーチンワークをしたくない
など、好き勝手に書いていきました。
そして書き出したことを「やらない」ことに決めたんです。
そしたら思いもよらない業態で起業することになりました。
当初の仕事はメディアビジネスだったんですけどね。
それを思いついたのは、やりたくないことリストに従ったからです。
じゃなきゃ思いついてません。
これも二律背反の考え方と同じなんですね。
人は「やりたいこと」という命題に注目しますが、
それではあるべき姿がわかりにくいのです。
まず、「やりたくないこと」という反命題(アンチテーゼ)を出すべきです。
仕事に対してのアンチテーゼです。
■二律背反のまとめ
この世界の理を理解しましょう。
世界は二極性でできています。
1つの条件(原理)という枠組みの中で
1つの行動(自分が決めた原則)をしています。
うまくいかないならば、
枠組みを変えるか、行動を変えるかしかありません。
キャンバスを変えるか、絵の具を変えるかです。
見事にうまく行っていない場合はラッキーです。
全て反転させるだけですからね。
ややこしくありません。
- 1対1でやっているなら1対多数にする
- 席数が少ないなら多くする
- 単価が安いなら高くする
そうした反対側を考えることです。
さぁ今日も何かに気づきましたか?
話を聞いて終わる人と、実際にやって見る人と差がついていきますよ。