戦略・ビジネスモデル

孫子の兵法:人生戦略とは戦う方法ではなく「戦わない方法」

スギムーです。

戦略をマスターすると、仕事だけでなく人生でも勝率が上がります。
今回は、仕事、進路、恋愛、人間関係などを戦略的にする方法をお話ししていきます。

「戦略」と聞くと、人を出し抜いて競争に勝つ方法
というイメージがあるかもしれません。

しかし、実際は戦略というのは戦う方法ではなく
「戦わない方法」のことです。


■戦略とは、「戦いを略く」こと

「戦略」という文字をよく見ると
「戦い」を「略す(はぶく)」と書くことがわかります。

戦略の達人、孫子はこのように語っています。

百戦百勝は善の善なる者にあらず。
戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり。

つまり、

100回やって100回勝ったとしても
それは良いことじゃ無いぜ。

そもそも戦わないで勝つのが一番いいでしょうよ?

 

ってことです。

↑経営の必読本ですが、難しいので一緒に解説本を買ってください(笑)

■天才営業マンと怠け者の営業マン

Aさんは天才的な営業マンで、
他社を出し抜いて毎回、案件を獲得するほど
優れた人物です。

提案力、コミュニケーション力、企画書の作成能力など
あらゆるスキルをマスターし、他より優れているように
新しい情報も学び続け、努力をし続けました。

一方でBさんはかなりの怠け者でした。
人と競い合うのも、努力をし続けるのもできません。

しかし、Bさんは何もせずとも案件を取り続けました。
どこも誰よりも優れていませんが、
自動的に案件が来るのです。
唯一、人と違ったのは自分が得意な案件だけを担当していました。
この二人の違いはたった一つです。

Aさんは他者と同じ土俵で戦い続け
Bさんは自分だけの土俵にただいたのです。

戦わずして勝つというのは、
そもそもの土俵選びにこそあります。

■努力家の秀才と、怠け者の学生

A君は秀才で、大学のレポートを丁寧にまとめました。
自分の力で考え、レポートを仕上げました。

一方、B君は怠け者で、レポートを書くのさえ面倒ですから
いくつかの参考文献から引用し、再編集した簡単なレポートを作成しました。

しかし、A君はそれなりの評価で、
B君は優秀な成績を収めました。

彼らの違いは
A君は自らのスキルを磨き上げ、努力したのに対して
B君は先人の知恵を拝借した、ということでした。

ゼロから作り上げるよりも、
成功者のレシピを使った方が成功確率は高まります。

これもそもそもどういう方向性で努力をしたかの違いです。

■戦うほど負ける確率は増える

当然ですが、戦う回数や、戦う相手の人数が多ければ多いほど
負ける確率は上がります。

勝率を上げるには、

1、戦いの回数を減らす
2、戦う相手の数を減らす
3、自分の戦闘力を上げる

の3つしかありません。

そして多くの人は3を選択します。

しかし、実際に勝っている人は
1と2を選択した人なのです。

「戦う相手が少ない場所で、一回で仕留める」

というスナイパーのような無駄のなさこそ
戦略的といえます。

具体的には以下のようなことです。

1.戦う相手を減らす

「戦う相手を減らす」というのは競合が少ない場所を選択するということです。

常時、安売りや、クーポンサイトに頼っていては他店とのサービス競争にさらされています。
そこから、自分独自のマーケットに切り替える必要があります。

インターネットビジネスなら、

・検索需要はあるけど、競合が少ないキーワードを選ぶこと
・検索されているけど、販売されていない商材を作ること
・検索上位者に、勝てるくらいのコンテンツを作れること

リアルビジネスでも、

・需要はあるけど地域にないお店を始めること
・需要があって競合はいるけど、競合の不満がある部分を改善したビジネスをやること
・自分の強みを生かして現在の他店の問題を解決できること

こうしたことをすれば、戦う相手が減り、
他と戦うことなく、同じことをせずにナンバーワンの状態でスタートできます。

2.戦う回数を減らす

「戦う回数を減らす」というのは、対峙する局面を減らすということです。
敵が数少なくなっても、毎日戦ってれば負けが多くなります。

ビジネスなら、なんども戦う局面があるから、他店への顧客流出が起きます。

毎回、他のお店との選択肢の中で競争にさらされるのではなく、顧客リストをとって顧客との繋がりを強化しておくことで、他店への流出が防ぎやすくなりますし、
どこか一箇所で圧倒的であれば、そのニーズがある人は、選択肢はあなたしか無くなりますから、全ての面で他者に勝とうとせず、勝負の場所を変えることで戦う回数が減ります。

例えば、女優さんは映画の世界では輝きますが、バラエティの世界では芸人さんの方が輝きます。
全部で勝負をすると全てが中途半端で毎回、負けてしまうということです。

子供なら、1年に数回しか会わないおじいちゃんおばあちゃんには、毎日子供に接している親が優しさで勝つことは難しいです。
この用途では他には負けない、といった勝てる局面を選択することです。

■なぜ戦略が必要なのか?

なぜ戦略が必要なのかといえば、
資源は常に限られているからです。

資源というのは、主に「時間」と「お金」です。
組織なら「人材」も不足しています。

これは個人だから不足しているわけではなく、
大きな組織であろうと、新たなことを始めるには
必ず資源は不足してしまうのです。

なぜなら、上手くいくかどうかわからない新しいことに
全ての資源を投下してしまうと
今まで当てていた作業などの時間や、コストが割けなくなるから、
今までのことも維持しつつ、
新たなことをする、ということは
新たなことに使える資源は限られてしまうわけです。

ですから、持っている時間とお金といった
限られた資源を、どこに投下すれば効果的に
ゲームに勝てるのか?

という「戦略」が必要になるわけです。

■集中と選択のゲーム

戦略とは戦いを省くこと。
言い換えれば、「資源を集中させる場所を選択すること」です。

アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズはこう言いました。

方向を間違えたり、やりすぎたりしないようにするには、 まず「本当は重要でもなんでもない」1000のことに『ノー』と言う必要がある

勝てない人というのは、
あれもこれもやっています。

限られた資源を分散させて使っているのです。

多くは、競争相手の多い場所で、過剰に資源の浪費をします。

例えば、プロのギタリストになることよりも、
オカリナ奏者になる方が確率が高いでしょうし、

人が手を出さないのに需要のあるジャンルで
ビジネスを始めれば成功確率は上がります。

それには、今やっている無駄なことをやめなければ
資源の空きはできません。

アップルもジョブズが戻ってきた時には倒産まであと3ヶ月という状態で、
ジョブズは今やっている製品のほとんどを切り捨てて、
MACだけに集中的に資源を使いました。
その結果、iMacの大成功などにつながったのです。

■弱者の戦略

例えば、10項目で勝負をしなければいけないとします。

自分は100の資源を持っているとします。
相手は150の資源を持っているとします。

普通にやったら勝てません。

相手は10箇所に、15個ずつ資源を配置するでしょう。
こちらが10箇所に10個ずつ資源を置いたら、全敗です。

しかし、6箇所だけに集中的に
16〜17個の資源をこちらが配置すれば、
相手は15個なので、その6箇所では勝つことができます。

そのほかの4箇所を捨てるのです。

ターゲットを切り捨てて成功した事例もありましたね。

10箇所中、6箇所でこちらが勝てば、
全体でこちらの勝ちです。

弱者であっても、集中と選択によって
勝つことができる。

勝てる場所だけに、集中的に資源を投下する。

これが「戦略」です。

■何を捨てて、誰もいないどこで戦うことを選びますか?

魅力的と思える1000のことにノーと言うことで
使える手持ちの資源を増やし

自分の強みで勝てる
戦う相手の少ない場所を選び、
そこにその資源を投下する

可愛いあの子を振り向かせるために
他人と同じスペック勝負をするのは勝率が悪いのです。

満たされていないニーズを見つけ、
そこに自分の強みを投下することです。

今日から戦略的に生きませんか?

 

無料メルマガはこちら




良い記事だったので投げ銭する

いいね!をして
更新情報を受け取る

Twitter でTakashi Sugimuraを

ピックアップ記事

  1. ビジネス用語辞典40選ー全ては言葉の定義でできている
  2. 音楽業界の現在 vs 今後の音楽ビジネスの18の違い
  3. 既存マーケティングが崩壊している3つの理由
  4. アーティスト・バンド集客のためのWEBマーケティングプロモーション4つの道具

関連記事

  1. 戦略・ビジネスモデル

    ブルーオーシャン戦略|事例でわかる競合不在市場の見つけ方

    こんにちは。スギムーです。コモディティ化したビジネスは以下のよ…

  2. 戦略・ビジネスモデル

    業態の本当の意味とは?業態化をして売上を10倍にする方法

    こんにちは。スギムーです。1つだけ言っておきたいことがある。…

  3. 戦略・ビジネスモデル

    弱者の戦略とは?成功は有名になることじゃなく「強く」すること

    こんにちは。スギムーです。今日の記事のどこかに僕のペットが隠れてい…

  4. 戦略・ビジネスモデル

    起業挫折者・ブラック企業を生む7つの「無理ゲー」ビジネス

    こんにちは。スギムーです。結局、「ギャフン」て、なんなんですか?…

  5. 戦略・ビジネスモデル

    ポジショニング戦略の意味とは?ポジショニングの作り方

    こんにちは。スギムーです。「マチュピチュ」って10回言ってください…

  6. 戦略・ビジネスモデル

    キャッシュポイントを複数に増やす28個の商品の作り方

    こんにちは。スギムーです。ビジネスには儲かる収益構造を持った強…

BOOK

魂の音楽ビジネス構築術: 世界観を作って熱狂的ファンを作る音楽アーティストの次世代ビジネス

NEW ENTRY

RECOMMEND

  1. マーケティング

    ターゲティングの本当の意味とは人数の多い顧客層のことではない
  2. マインドセット

    自由になりたい人のための「自由に生きる」ことの本当の意味
  3. マーケティング

    イノベーションという名の石ころに水をやっても花は咲かない
  4. マーケティング

    お客様アンケートの作り方・顧客リサーチで売れる価値を作る方法
  5. マインドセット

    「起業家精神 vs 消費者精神」起業家精神を身につける方法
PAGE TOP