こんにちは。スギムーです。(@sugimuratakashi)
「やりたいことがない」という人は結構多いですよね。
世の中の人を2つに大別すれば、「自分でやりたいことがある人」と「やりたいことがない人」になります。言い換えれば、「夢がある人」と「夢がない人」ですね。
夢がないという表現より、自分で「こんな風になりたい」とか「こんなことしたい」「お店を持ちたい」「本を出したい」みたいなことがないわけです。
で、そういう「やりたいこと」がない人というのは、「やりたいことがなくて、このままでいいのか悩んでいる」ということが多いですが、やりたいことがないなら、「やりたいことがある人」の手伝いをすれば、それ自体がやりたいことに変わるんですよ。というお話をします。
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■やりたいことがない人・ある人の特徴
やりたいことがある人というのは、自分でビジョンがあります。
未来はこうあって欲しいとか、自分はこんな風に生きたいとか、こんなことに関わりたいとか、そういうビジョンが見えている。
それって、自分の好きなことがよくわかっているってことです。
対して、特にやりたいこともないし、という人は自分の好きなことがよくわかりません。
というか好きなことなんて特にないです。
でも、それなりに勉強なり、仕事なり、努力してできなくはないのです。
それって、逆に言えば、好きなことじゃなくても取り組める人ってことです。
■やりたいことがない人・ある人の役割は違う
やりたいことがある人、というのは好きなことが見えているから、何かを始めることができます。最初に「これをやりましょう」「こういうことやろうぜ」と持ちかける人です。行動力があり、人を惹きつけるエネルギーがあります。
好きなことがあるビジョンがある人は、引っ張る役です。
リーダーです。
アイデアマンです。
スタートを切る人です。
アクセルです。
対して、これといってやりたいことがないという人は、バランス感覚があります。
器用です。あなたが思ってなくても、「夢人間」から見るとかなり器用です。
全体像を見れるし、論理的ですし、常識的です。
やりたいことがない人は、実現役です。
形にする人です。
プランナーです。
参謀です。
ブレーキです。
アクセルとブレーキ、ビジョンとプラン、感情と論理、両方なくして船は進みません。
■やりたいことがない人は「夢を実現する人」
好きなこと一直線の人間だけでは、形にならないという問題があります。
やりたいことがある人は、好きなことがあるので好きなことばっかりします。やることが偏っています。形にするにはあらゆる全体像を見なければいけないし、中にはやりたくないこともあるのです。
そうした面倒なことや、不得意なことも何かしらカバーしなければ、物事は形になりません。
そこで、夢を実現する人、つまり形にする人が必要なのです。
やりたいことがあるぶっ飛び人間を「夢人間」とするならば、特にやりたいことはないが能力はある人間は「夢を実現する人間」ということです。
「やりたいことがないんです」
「好きなことがないんです」
とやりたいことがない人は悩んでいますが、別にそれで良いのです。
むしろ、知識が増えるほど、スキルが増えるほど、やれることが増えるほど、やりたいことなんてなくなります。手を出せばそれなりにすぐにできるから。器用貧乏になって行きます。
だったら、その努力や、能力を、夢を持っている人に貸せばいいんです。
■やりたいことがない人の就職の考え方
やりたいことがある人は、自分が好きなことがはっきりしているので、どういう分野の会社で働きたいか、どういうキャリアを築きたいかによって就職先を選べますが、やりたいことが見えていない人は、そうは行きません。
しかし、逆に言えば、自分が特にやりたいことがないなら、会社というのは社長のビジョンを実現するためのものですから、その社長の夢に共感し、その夢の実現をサポートしたいかどうかという基準で選べばいいのです。
自分がやりたいかということではなく、協力したいか?という基準です。
従業員は社長のビジョンを実現させる役割です。なくてはならない存在です。
やりたいことがあるなら、そのために必要なスキルが学べそうな会社に何年かいて独立すればいいのですから、社長のビジョンに共感できなくても、その経験が手に入ればいいと考えます。逆に、やりたいこともなく自分でビジョンを描くつもりがないなら、社長のビジョンを実現することにやりがいがもてるかどうかで考えればいいのです。
■やりたいことがないなら、プロジェクトに積極的に参加しよう
僕は人のビジネスをプロデュースしたり、コンサルをしたりという、サポート役をやっています。特に自分でこれがやりたいとか、そういうことがないからです。逆に、そのおかげで、かなり多くの業種のプロジェクトに関わってきました。IT、音楽業界、サロン、建築、コスメ、WEB、もう色々ですね。
で、仕事を依頼されて関わった、というのは当たり前ですが、自分でプロジェクトを立ち上げる気がないなら、それだけじゃダメです。
仕事を依頼されていなくても、無料でも他人のプロジェクトに参加するのです。
ビジョンさえ合致すれば。夢を持ってる人間に対して、夢実現側の人間として積極的に関わっていくことです。
そして、プロジェクトを成功させて、そこから収入を発生させたり、得たいものを得ればいいのです。
もちろん、実力がつくまでは、容易に何かを成功させるのは難しいでしょう。しかし、自分の責任において自由に動けるメリットがあります。組織に入って、決まった作業をするのではなく、ゼロから何かのプロジェクトに参加することで、自由と責任を与えられます。そこが経験になり実力になるのです。
最初から収益にしようとしたり、リスクを取らずにいるから、何年もくすぶることになります。
無料でもなんでもいいから自分ができることで関わるのです。
特にフリーランスなどであれば、そういう場所に積極的に種まきをしていくことで、いくつもの収入減や人脈を持つということができます。
■自分のやりたいことにこだわりすぎない
漫画ワンピースで言えば、みんなルフィになろうとばかりしがちですが、ルフィみたいに「海賊王になってこういう世界にする」といったビジョンがないなら、ナミやサンジのように自分の課題がありながらも、ルフィのビジョン実現のために行動をともにする役割もあるわけです。
ルフィは自分も言っているように、何もできません。強いくらいしか取り柄はありません。料理も作れないし、航海術もできないし、医術も知らない。だから仲間が必要なわけです。
■やりたいことがない人が身につけるべきスキル
でも、やりたいこともないし、スキルも持っていない、という人もいるでしょう。夢実現側の人が持つべきスキルは以下のようなものがオススメです。
(1)プロジェクトマネジメント
まず1つ目はマネジメント能力です。ビジョンを持っている人は、遠くを見ること、理想を描くことは得意でも、現実的な計画を立てたり、直近の物事を進行したり、数字や物事を管理することが不得意な場合もあります。それを代わりにやってあげられればプロジェクトの重要人物になります。組織の中でそうした仕事をしていた人はどこに行っても中心的な役割を担うでしょう。
(2)マーケティング
それから、物を売るスキルです。これさえあれば、どんな仕事でもできます。利益を生み出すための論理的思考、数字の読み方、集客方法、戦略の立て方など、多岐に渡りますが、マーケティングスキルがあれば、大抵どこでも通用します。
(3)コピーライティング
マーケティングの分野の中でも、コピーを書く能力が最重要です。人の話を聞いて、その考えをまとめたり、セールスをするための言葉を用意したり、人を動かすためのスピーチの言葉を用意したりできます。
専門スキルを持っていない人は、上記の分野のいずれかを勉強することで、より夢の実現をサポートできる人材になれます。逆に、夢のある人は、人を巻き込む能力が最大の力だと言えます。自分ができないことは、できる人にやってもらえばいいのです。
■まとめ
やりたいことがないなら、夢を応援することをしましょう。夢を応援すること自体がやりたいことになって行くかもしれませんし、その夢が自分と重なるかもしれません。
何れにしても、何をやるか?よりも、自分がイキイキとできる役割の中で、誰と一緒にいるか?によって楽しさは変わります。
全てを自分で描けなくても良いということ。
誰かが描いているビジョンに対して、自分が共感し、何ができるか?と考えれば、自分を中心にやりたいことがなくても何かを行うことはできます。
主人公だけじゃプロジェクトは形になりません。バイプレイヤーが必要ですし、参謀役が必要ですし、そもそもその舞台を作り上げる作者が必要です。自分の役割をやればいいのです。