こんにちは。スギムーです。(@sugimuratakashi)
物事には原理原則があります。
原理原則とは絶対的なものであり
不変的なものです。
例えば、ビジネスにも、人生の幸福にも
原理原則が存在します。
それは、一過性の手法でもなく、
過去のデータから編み出された法則性でもなく、
時流の変化も関係なく、唯一不変ものです。
世の中には、ルールを知る人間と、
ルールを知らない人間の2通りしかいません。
ルールを知り、
ルールを活用すれば、
そのルールの中で自分のルールを生み出すことができます。
ゲームのルールを知らずしてゲームを勝つことはできません。
しかし、原理原則を知らなければ
いつまでたっても、サイコロを振って運任せに行動する他ないのです。
今回は、原理原則とはなんなのか?
そしてビジネスと人生の原理原則とはなんなのか?
についてお話ししていきます。
Contents
■原理原則の意味とは?
原理原則という言葉を辞書で引くとこうあります。
ーー
「原理」は物事を成り立たせる根本的な決まりの意で,主として存在や認識に関係する。それに対して「原則」は人間によって社会に適用するために決められた規則の意で,主として人間の活動に関係する
出典:三省堂 大辞林
ーー
ちょっと噛み砕いていきましょう。
「原理」というのは、「物事を成り立たせる根本的な決まり」のこと。
「原則」とは、「社会に適用するために決められた規則」のこと。
ということは、
「原理原則」というのは
「物事を成り立たせるための基本的な決まりに対して、実際に適用するために決められた規則」
と言えますね。
もう少し分かりやすくすると、
「原理」とは、その物事が成り立つための宇宙・自然界の性質(理)のことであり、
「原則」とは、その性質に対してどのようにするかを人間が決めた規則のこと
といえば、少し分かりやすくなったでしょうか。
人間が、この世界に対して色々と気づいたことが原理です。
「なるほど、これを成り立たせているのはこういう性質なのか」
という感じですね。
「じゃあこうしていこうか」
というのが原則、決められたことということです。
で、問題は僕らはこの世界の原理も原則も
よくわからずに、この人生というゲームに参加しているということです。
■原理原則を知らないから人間は間違い続ける
「ワンナウツ」という漫画のセリフでこんなのがあります。
ーー
今までのアイツは運まかせのサイコロ振りさ
6回 振れば
1回は1が出るはずとただ漠然と1の目を待つサイコロ振りさ
たとえ 100回連続で違う目が出ても
『100回 続けて1が出なかったんだから次こそは必ず1が出る』
と言いながらやっぱり サイを振るサイコロ振りさ
だが 勝負とはそういうものじゃない
100回 1が出なかったら
サイコロのイカサマを疑うべきなのだ
そして100の負けを取り返すために
自分に有利なイカサマサイコロとすりかえるべきなのだ…
それが勝負の世界
自分が動かなければ何も変わらない
動けば必ず 何かが変わる
by漫画ワンナウツ
ーー
原理原則を知らないということはここでいう
「サイコロ振り」な訳です。
頑張っても頑張っても、上手くいかないならば、
それは原理を知るべきなんですね。
・この物事を成り立たせるためにどんな性質が働いているのか?
・そのためにはどんな規則性に従うことが有効なのか?
ということを調べ始めた人から
そのゲームの勝者になっていきます。
■人は原理原則から外れた例外を勉強している
一方で、自らの力を過信していると
「俺はサイコロ振りの達人になる!」
「頑張ればいつか1が出るはずだ」
「あの人の真似をすれば1が出るはず」
といった錯覚に取り憑かれることになります。
原理原則を知らなければ、奇跡的にしか勝つことはないのです。
そう、「奇跡的」に。
多くの奇跡のような成功を収めた人間や
感動的な成功ストーリー
人はそうしたものに、心を奪われ、
そうしたものを参考にしたり勉強をします。
天才に憧れ、天才に学ぼうとし、挫折します。
天才やシンデレラは「例外的」な成功をしているに過ぎないのにもかかわらず、です。
奇跡的に、サイコロを振り続けて1を連続100回出した人。
というのは、もはや「ニュース」なのです。
■ニュースとは原理原則に外れたもの
そもそも「常態」というのは話題になりません。
当たり前のことというのは、ニュースにはならないのです。
変わった人が、変わった成功を収めたり、
例外的な活躍をしたりするから
話題になるのです。
そうした、「例外」をあたかも成功法則かのように
錯覚し、一部の天才や、
シンデレラのような物語を夢見てしまう。
というのが人間の問題です。
規則という言葉を調べると
ーー
規則に定められたものを原則(げんそく)、または本則(ほんそく)とも呼ばれ、規則に規定されていない事項については例外(れいがい)と称される。
ーー
とあります。
「例外」です。
原則に沿わないものを例外というのです。
例外だから話題になるのです。
それを、本筋と間違えてしまうことで、
人は原理原則から外れ、原理原則を知らずに
ゲームに飛び込んでしまうわけです。
原理原則とは、ごく当たり前のことです。
それを活用し、ニュースになるほどではない
当たり前の成功を収めたり、
当たり前の幸せを掴んだり、
ということは、誰にでもできるのです。
問題は一般人に当てはまらない「ニュース」「メディア」を信じてしまったことなんです。
例外を信じてサイコロを振り続けるのをやめて、
原理原則に従うことを始めなければいけません。
■ビジネスの原理原則とは?
では、ビジネスの原理原則とはなんでしょうか?
この世界は物質世界です。
ですから、全て物理法則に支配されています。
物理法則ということは、「数字」で表すことができるということです。
人間の人数を数えることができますし、
家の数も、色の数も、
物質は、全て数で数えることができます。
ビジネスの単位は、「お金」です。
それを生み出すために、
お店の数
商品の数、
スタッフの数
お客さんの数
価格
提供時間、作業時間
日数
があります。
全て、数字で表現することができます。
では、ビジネスは「なんの数字をどうすること」が目的でしょうか?
そうですね。「利益という数字を増やすこと」です。
ではそのために、どういう法則性が大元になっているのか?
ということです。
■お金を増やす原理原則
ビジネスではお金を増やす原理原則が適用されています。
下の図をご覧ください。
まず、小さな投資をします。
その投資したお金で、価値を生み出し、それによりお金を投資額以上に回収します。
回収したお金を、再投資することで、さらに大きな回収をします。
その回収したお金を、さらに再々投資をし、、、
という投資と回収を継続していくことがお金が増える唯一不変の原理です。
なぜ、お金を投資するとお金が増えるかというと、
お金によって資産を買うからです。
資産というのは、「お金を生み出すもの」の意味です。
ビジネスの種類によって「資産」は異なります。
美容室ならば
・席数資産
・店舗数資産
・美容師の人数資産
・広告資産
によって売上は生まれますから、
店舗資産の拡大が投資すべきことです。
小売業ならば
・売り場面積資産
・在庫資産
・広告資産
が資産です。
売れる商品の在庫と、売り場面積を増やすことによってしか売上高増大はしません。
インターネットビジネスならば、
・アクセスとマネタイズの技術資産
・広告資産
・アクセスがたくさんあるキャッシュになるウェブサイトの数、記事の数資産
・購買意欲の高いリストの数資産
という資産を増やすこと。
教室ビジネスなら
・コマ数資産
・講師数資産
・教室数資産
・広告資産
を増やすことによってしか売上高は増大しません。
そうしたお金を生む資産を買うこと、資産を作ること、
に対して、お金と時間を投資することが
お金を増やす原理原則です。
ネットビジネスがお金をかけずに大きなビジネスができるのは、デジタルの記事資産によって集客ができるというレバレッジの性質が最初から備わっているからなわけです。
ただ、それを資産に変えるための技術資産が全てなんですけどね。
SEOの技術がなければアクセスはコントロールできませんから。
さて、あなたのビジネスは「何資産」を増やすことが
売上高増大につながるか?
戦略とは、資産を増やすことそのもののことです。
■ライフサイクルという原理原則
ビジネスをする上でもう一つ重要な原理原則がライフサイクルです。
人間も、生まれてから成長し、老化していくように、
森羅万象、物事には、全て始まりと終わりがあります。
それがライフサイクルです。
ビジネスもプロダクトライフサイクルがあります。
商品の寿命です。
30年前に始めたビジネスが、未だに形を変えずに残っている
ということはほぼあり得ません。
ライフスタイルは日々変化をし、
顧客の買い方、用途が常に変化しているからです。
ですから、みなさんの仕事も
5年〜10年で変わりますし
商品も3年〜10年で終わります。
そういう性質があるのです。
原理原則を知らない人は、
売り上げが落ち込み始めてから困り始めます。
しかし、大企業になる会社は
先ほどの「投資と回収」を繰り返して、
以下の図のようにしていきます。
1つ目のビジネスが成長したら、
次のビジネスや商品を育て始める。
それを繰り返して、トータルで右肩上がりの成長をする。
これが企業の本来の形です。
現在の事業から再投資するだけの利益を作らなければなりません。
だから、儲かるビジネスモデルが必要なのです。
何も、私腹を肥やすためだけに儲けるわけじゃありません。
そもそも、今のビジネスは必ず終わるんです。
そのための準備をする資金が必要というだけですね。
時流に合わせて業態や商品を変えていく必要があるのです。
しかもそのライフサイクルが終わるスピードは年々早くなっています。
ですから原則として
「投資と回収を時流に合わせて行っていく」というのが
ビジネスの原理原則ということです。
■人生の原理原則で幸せになる生き方とは?
さて、もう一つだけ行きましょう。
人生において、幸せという原理原則は何か?
幸せというのは物質ではないので
数値化することができません。
感情のことですからね。
幸せはどうやって生み出すことができるのか?
どのような性質を持っているのか?
ということを知らなければ、
世の中の幸せとされるものを追いかけることになってしまいます。
では、幸せとはどういう原理原則に基づいて
感じられるものなのか?
下の図を見て見てください。
縦軸が幸せへの影響力です。
横軸が、左側が根本的要因。右に行くほど、物質的要因です。
青い線が、実際に重要視されている行動。
赤い線が、実際に与えている影響です。
人は、「自分の行動」によって、成功や失敗を体験します。
これがもっとも重視されていることです。
物質を手に入れること
成果を手にすることです。
しかし、その自分の努力は、
その手前にある「自分の知識と技術」といった能力に支配されています。
知識と技術の範囲でしか成功と失敗は体験できません。
その能力は、「自分の環境」に支配されています。
自分が選択した、仕事や人間関係、環境によって
能力が決まります。
そしてその環境選択は、「自分の人格」から来ています。
何を良しとするか、悪しとするか?
という価値基準によって、選択を行うからです。
別の言い方では「ものの見方」です。
つまり、幸福は自分の行動で決まっていると考えられていますが、
実際の原理は、その人のものの見方にあるわけです。
7つの習慣のコヴィー博士は
「幸せとは人格である」と言っています。
幸せとは、行動により成果や物質を手に入れることでも、
能力や魅力を上げることでも、
環境や職業や人間関係を変えることでもなく、
人格そのものに依存されます。
つまり、自分の価値基準というものの見方こそが
その人の原理原則になっているということです。
その価値基準が人間として幸せをもたらすものであれば、
そうなるし、そうじゃなきゃそうならないということですね。
価値基準を最適化し、その価値基準に従うことが、全ての迷いを消し去ること、幸せという感情が手に入る要因です。
ということは、幸せな感覚がない場合は、
自分の価値基準に従っていない場合か、そもそもその価値基準が自分を幸せにしない誤っているものである場合しかありません。
特別なシンデレラストーリーなどなくとも
自分が心から気持ちのいい価値感を持てば、それに従うことで
人は幸せを感じることができるのです。
■原理原則のまとめ
原理原則とは最も大きい枠組みのことです。
その枠組みの中で人は思考や行動をしています。
その枠組み自体の性質を知らずに
枝葉の部分をいくらやっていても無理なのです。
ぜひ、自分がしていることの原理原則について
調べる癖をつけるようにしましょう。