「ライフシフト」人生100年時代に必要な無形資産をビジネスに変えるスキル

こんにちは。スギムーです。(@sugimuratakashi

今、世界的に「ライフシフト」が起きていますが、このブログの読者さんであればすでに把握していると思います。

簡単に言えば、寿命が長くなって100歳まで生きるようになったから、人生設計が大きく変わったよ。という話です。

今までは、22歳までを「教育期」として考えて学校で勉強をし、22歳から60~65歳くらいまでに仕事をして引退。それ以降は老後という形で、三段階で人生設計を考えていたわけです。

しかし、それはもう通用しなくなりました。

寿命が長くなったことで日本人としては60年くらい働くわけですが、この期間に新たに3つのステージが追加されるよ、というのが「ライフシフト」の趣旨です。

  • 今や企業の平均寿命は23年程度
  • 企業に就職して一生安泰という時代は終わっている
  • 起業しても60年も同じビジネスをし続けるのは容易ではない
  • さらに引退後も少子化による年金問題

といった中で、柔軟な変化に対応できるビジネススキルを磨くことは必須となりました。

ではどういったスキルが、どういったタイミングに必要になるのか?
ライフシフトの具体的な対策を考えていきます。

書籍の解説ではなく、ビジネスコンサルの立場から、これからのワークスタイルを説明しますので、非常に重要な話題ですよ。

■ライフシフトとは?

・平均寿命が100歳を超える

現在の日本人の寿命は、男性81歳、女性87歳。平均で約84歳です。(2015年時点)
1960年時点での平均寿命は約68歳なので、55年間で16歳も寿命が伸びました。

このまま行くと、2007年生まれの人は50%の確率で平均寿命が107歳となり、1987年生まれの人でも50%の確率で99歳まで平均寿命が伸びて行くと発表されています。

1967年生まれ=92〜96歳
1977年生まれ=95〜98歳
1987年生まれ=98〜100歳
1997年生まれ=101〜102歳
2007年生まれ=104〜107歳

と、生まれた年が10年ごとに寿命は2〜3年伸びる見込みです。

若々しいまま年をとって行く時代。
美魔女も増えまくります。ありがとうライフシフト。

・仕事はマルチステージになる

100年時代になり、「教育→仕事→老後」という三段階のライフステージが通用しなくなります。80歳程度まで働くとしても、社会に出てから引退まで60年。中でも仕事期の期間が今までより20年以上は長くなることになります。

もちろん医療の発達もあり、今まで以上に長寿でも若々しい状態を保てるということですが、それにしても生涯現役で働くことになりそうです。何歳までグラビアに出れるかレッツチャレンジ。

この仕事期の中に新たに、進路を探るための「エクスプローラー期」、自ら小さなビジネスを生み出す「インディペンデントプロデューサー期」、さまざまな仕事を並行して進める「ポートフォリオワーカー期」の3つが追加されると予想されています。それぞれのステージを行ったり来たりする「トラジション(移行期)」もあります。

・柔軟な多角化が前提

企業の平均寿命が23年程度ということもあり、1社に雇われて一生を過ごすということは、ほぼほぼ不可能な時代です。さらに一社の収入だけでは厳しい状況もあるようですし。そうなると、複数の仕事を兼業する「複業」は当たり前になるし、ノマドのような場所を選ばない働き方も当たり前。ギグエコノミー(仕事の単発依頼を受けるマッチングサイトを利用した経済圏)がアメリカでは巨大になりつつありますから日本でも、一億総フリーランス化の可能性も高いわけです。

企業に勤めながらも、他社とも業務委託契約をするとか、スモールビジネスオーナーやフリーランスとしてのキャリアも持つとか、複数の収益源を持ちながら、柔軟に切り替えて行くという、マルチステージになって行くということですね。

・無形資産が重要になる

そうなると常に「変化」して行くことが前提です。そのためには「無形資産」が必要だとライフシフトで言ってますが、それはその通りだと思います。

『資産』とはファイナンスの上では価値のあるものを指していますが、人生に役立つ資産というのは「お金を生むもの」のことを資産というべきです。

車は本来は資産として計上されますが、実際は持っているだけで維持費がかかるわけですから、負債なのです。持ち家や土地もそうです。

収益を生むビジネスや、投資回収率の高い投資などは持っているだけでお金を生むわけなので、それが人生に役立つ本来の有形資産。

で、「無形資産」とは、商標や著作権など収益を生む権利であったり、見えないもので収益を生むものを指します。

このライフシフトでは無形資産の定義はおそらく「問題を解決するための資源」と位置付けているようなので、スキルや健康、人脈など以下のようなものを無形資産として取り上げています。

生産性資産(スキル)
活力資産(健康・幸福度)
変身資産(人脈)
パートナー(移行期に支え合う結婚相手)

要するにビジネスを生み出す際の資源のことなので、起業家にとっては常識的な話となります。こうした資源を基にして、柔軟にビジネスを作ったり、多角的な収益を確保して行くというのを、生涯現役でやって行くということです。

■マルチステージの事例

僕は個人的にはすでにこの15年くらいマルチステージで働いてますので、ライフシフトは新しいコンセプトという感じは受けていません。

2000年台半ばから、自宅で仕事をし、Skypeで打ち合わせをし、人的リソースはクラウドソーシングで見つけ、Googleカレンダーでスケジュール管理をし、データはメールかクラウドでやり取り、プロジェクト単位で案件に参加したり、ウェブサイトから収入を得たり、パートナーを稼がせることで収入を得たり、というスタイルなので、最初からマルチステージ感覚ですからね(笑)もう今さらですよ。

実際に僕のワークスタイルを挙げると